金沢星陵大学女子短期大学部

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【インストラクション実習】2年次が1年次のインストラクターになりました

2019.05.10

5月10日(金)

情報技術bインストラクション

授業意図(抜粋)
インストラクションとは一言でいうと「教示すること」である。複数の人がコミュニケーションをとる場面や、情報伝達の多くのケースにおいて、広い意味で、インストラクションの技を活用できる。実習を通じて、対象と目的を意識したインストラクションの意味を理解し、優秀なインストラクターの質を考える。

科目の具体目標
  • インストラクションのデザイン(計画)の重要性を知る。
  • デザインに必要な要素を知る。
  • 実践から、学習者と指導者に必要な姿勢を知る。
  • 最終的に、インストラクションの目的を達成するためのよりよい学習者となる。
本実習のタイトル:インストラクション実習(ファイルとフォルダ)

インストラクター:経営実務科 2年次 K·Dさん(石川県 能登高等学校出身)
自分が学習者の立場の時に混乱しがちなテーマについて、分かりやすく明快に理解できるように学習者に身近な例で表現しました。
 
【担当教員より】
この日は、インストラクション実習として、2回目の授業参加でした。K·Dさんは主体的に学ぼうとする意欲と向上心が高い学生です。話し方はソフトですが、打ち合わせと練習を重ねて、実習は堂々としたインストラクションでした。

1年次のコメント(抜粋)

・パソコンについての知識がまったくなくて、今後が不安だったけど、今日お話ししてくださった先輩も最初の状況が私と同じなのに今ではみんなの前で説明できるくらいにまでパソコンのことを知っていて、不安がなくなりました。私も先輩のようになれるように頑張ります。
・みんなの前で、堂々としゃべっていた先輩の姿に憧れました。 
・K·Dさんがとても丁寧に説明をしてくださったのでフォルダ、ファイルに関しての理解が深まりました。 
・先輩のお話を聞いて例題がとてもよく理解しやすかったので、あいまいなところもはっきり理解することができました。  
・フォルダとファイルの違いや作り方などは知っているつもりだったけど、今回の説明は理解しやすく、さらに理解が深まった気がした。カバンやポーチをフォルダに例える説明は特にわかりやすくてよかった。
・今まではファイルとフォルダの違いが少し分からなかったけど、丁寧な説明や図を使って表していただいてすぐに理解できました。
・K·Dさんがファイルとフォルダの違いを説明してくださったおかげで、充分に理解することができました。同じ学生なのに、こんなにも分かりやすく相手に伝えようとしているんだなと驚きました。
・先輩からのファイルとフォルダの説明がとても分かりやすく理解できました。これからパソコンに対する苦手意識を少しずつ無くしていきたいです。

インストラクター 経営実務科 2年次 K·Dさんに聞きました

なぜ、インストラクションの授業を選択しましたか?

ハキハキ、堂々として、頼ってもらえるような人になりたいと思ったからです。大勢の人の前に立つことに苦手意識があったので、この実習に挑戦して克服したいと思いました。教えるということは、今後の人生の色々な場面で必要となることだと思うので、人に上手に物事を伝えられるようになりたかったんです。
また、相手の興味を引くようなインストラクションができるようになるために、一所懸命取り組んで、納得できる自分になって、自信をつけたかったからです。

なぜ、ICT活用実習で1年次にインストラクションしたのですか?

歳が近く、入学時、パソコンの知識が無かった私が話すことで、今、不安でいっぱいの1年次に無理ではないと伝えられると思いました。
そして私が一年次の時に知りたかったことを伝えたい、少しでも1年次の役に立ちたい、また自分の力量を試してみたいという気持ちがありました。

準備で気を付けた点、工夫した点は?

パソコンに苦手意識を持っている学生の立場に立ち、私が1年次だった頃を思い出して、その頃の私が簡単に理解できるような説明を考えました。
緊張しても1年次一人ひとりの顔をできるだけ見て、ゆっくり大きな声で話そうと思っていました。一人でも多くの学生の理解度を高め、興味を持ってもらえるようにするために、なるべく身近なものを具体例にあげました。
また、面白い、分かりやすいと思ってもらえるように、前の授業で自己紹介をした際に指摘されたスライドに文字が多いという点を改善して、イラストを多く入れました。

実際にやってみた直後の感想を教えてください。

言い間違えをしてしまった時、1年次の皆が「誤解して覚えてしまったら」と思い、とても焦って怖くなりました。教えるということの責任の重さを感じました。
また、最初から最後まで授業を自分で作るというのは本当に大変なことだと気づき、先生を尊敬する気持ちが強まり、教えてくださることに対しての感謝の気持ちが増しました。一回一回の授業の大切さを感じました。
1年次のみなさんが真剣に聞いてくれているのが伝わってきて嬉しくなりました。頷きや返事など、些細なことだけど、それがないと指導する側はとても不安で怖いと感じ、学習者の反応の大切さを感じました。
学生が大勢いたとしても、一人ひとりの反応が大切だと改めて気づき、今後は一対一で授業を受けているつもりで、しっかりと反応していこうと思いました。
学習者は、学びたいという気持ちがあったほうが理解できた時に楽しいし、指導者にも学習者の学びたいという気持ちは伝わるのだと思い、自主的に学びたい、理解したいという気持ちの大切さを学びました。
無記名なのに、アンケートにしっかり答えてくれてとても嬉しいです。

集まったアンケートをどのように利用しますか?

パソコンで集計して、理解度の変化と、興味関心の変化をグラフにしてみて、私の行なったインストラクションは意味のあるものだったかを確認しようと思っています。
感想、質問をたくさん書いてくれていたので、しっかり読んで、良い点と悪い点に分けて今後の参考にします。どうすればもっと理解度、興味関心を高められるか考えようと思います。少し見てみると、改善点として、もう少しはっきり話して欲しかったという意見がありましたので、一言ひとこと丁寧にはっきり話すことを意識していきたいと思っています。