金沢星陵大学女子短期大学部

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【ICT活用実習】第4次産業革命時代の人材像

2019.05.28

5月17日(金)

星短1年次を対象に行われた情報リテラシー科目の「ICT活用実習」で、廉宗淳(ヨム・ジョンスン)先生から、「第4次産業革命時代に求められる人材像」というテーマの講演を聞きました。近い将来社会人になる学生たちは、社会の現状を知り、そこで役立つ人を想定したときに必要になる力や、そのために今やるべきことを考えました。講義後には、廉先生に個別質問する積極的な学生の姿が何人も見受けられました。
 
廉 宋淳(ヨム ジョンスン)先生 プロフィール
1962年生まれ。
佐賀大学大学院博士課程修了。学術博士(Ph.D)
e-Corporation.JP 代表取締役・社長
聖路加国際病院 ITアドバイザー、青森市情報政策調整監[CIO補佐官]、佐賀県統括本部 情報課情報企画監、佐賀県教育庁教育情報化推進室情報企画監などを歴任。
現在、明治大学専門職大学院 兼任講師(電子政府分野)

学生のレポートより(抜粋)

  

考え方

経営実務科 1年次 Y·Aさん(石川県 小松商業高等学校出身)
第4次産業革命時代に求められる人材とは、固定した観念に囚われず、柔軟に社会に対応できる人だと思う。
廉先生の話から一番印象に残ったのは、「努力とは必ずしも汗をかいて働くことが努力とは限らず、各分野にも価値があるもの」だという言葉だ。どんな仕事にも価値があるもので、それは男性・女性に関わらずあるものだと思う。事務の仕事でも汗をかくことは少ないが、会社を動かすために必要な人材であり、家庭における家事の仕事も価値のあるものであると思う。
昔は、男性は外で働き、女性は家で家事をするといった固定観念があったが、最近では女性も外で働く社会となってきている。女性でも働きやすい環境ができてきているとは思うが、まだその固定観念は消えてはいないと思う。
女性が外で働くことにも価値があるので、男性の家事も価値があるものだと思う。
こういった社会の変化に対応できる人こそが今後社会に求められてくる人材だと思うので、私もなにかに縛られず、視野を広くして活躍してきたいと思った。
 
●廉先生へ
その土地の文化に触れることや、実際に現地に行ってみないとそこで発展していることはわからないと思います。今世界の第4次産業のお話を聞けたことは、大変貴重な時間となりました。廉先生の言葉から大学生活はもちろん社会に出てからも視野を広げるために様々なことに挑戦しようと思いました。

人間ならではの感性

経営実務科 1年次 M·Kさん( 富山県 富山西高等学校出身)
この先社会に出たら、人間ならではの感性が一番重要視されると考えました。 今の世界ではインターネットがとても普及しており、知識も技術も人間よりロボットの方がはるかに上まわっています。廉先生は、これから先は人間の感性を生かす仕事が有望な職業だとおっしゃっていました。
だから、その感性を身につけるために、広い世界に足を踏み入れ自分の目で様々な世界を見る、いろいろな本を読み自分にしか感じることのできない思いを描く、という自ら多くのことを積極的に学ぶことをしていきたいと思いました。 自分の中身を変えさせるのも自分の行動次第だと改めて感じました。 そうすれば、廉先生も望んでおられる、人間しかもつことのできない感性が生まれ、これから先の社会に生きていくと思いました。

●辰島先生へ
あと2年もすれば社会に出て働かなくてはならない私達に、もっと現実的に自分と向き合いこれからの事を考えさせる為に、こうやってたくさんのことを経験しておられる立派な方の講演会を開いて下さったのかなと思います。貴重な、ためになるお話を聞けてとても良かったです。

  

柔軟な考え方をするには

経営実務科 1年次 S·Yさん(石川県 小松商業高等学校出身)
私はこれから課題や問題を解決していくには柔軟な考え方をすることが重要だと考えます。今後急速にインターネット社会となりロボットやAIなどの人間よりもはるかに問題解決能力の高い機械が出てくるからです。
人材不足でロボットやAIなどが活躍していますが、私は人間の持っている感情や感性を活かしたサービスやモノづくりがこの先も必要だと思います。
柔軟な考え方を持つにはどのようにすればいいのか自分なりに方法を考えてみました。それは、より幅の広い視野を持つために海外に行ってみることだと思います。
海外には日本と違った考え方が多数あり、そこで自分が正しいと思っていた考え方がほかの国では全く違うという経験がたくさんできるのではないかと考えます。「経験」するということは、私たちが生きていく中で最も重要であると思います。
このような理由から、私はこれから課題や問題を解決していくには柔軟な考え方を身につけることが重要だと考えます。
 
●辰島先生へ
今回、先生がこのような講義を開いたのは個人的に柔軟な考え方を身に着けてほしいという思いがあったのかなと思いました。違ったら恥ずかしいですが、私はそのように思いました。

感性の大切さ

経営実務科 1年次 S·Oさん(石川県 遊学館高等学校出身)
これから就職するにあたって磨いていかなければいけないことは高度な技術・知識よりも「感性」だと思います。私たちはロボットにはできないことを磨かなければ、この先人間に必要とされる職業はなくなっていく一方だと思います。
物事がなぜそうなるのか考えること、人と違った考え方を持つことが大切だと思います。例えば、会社で商品を製造するときに、現在すでに存在しているものを作っても誰からも評価されることはありません。しかし、少しでも他社より優れていることや、他社にはない技術を取り入れると、それが評価され売上にも繋がると思います。
そこで大切になってくるのが想像力・感性だと私は考えました。これからの日本でなくなっていくと推測されている職業が多い中、長く仕事を続けていくためには人より優れた感性を磨き続けることが大切で、そのために視野を広げ、多くのことを学んでいかなければならないと感じました。
 
●廉先生へ
世の中に単純な問題解決方法は少なく、この先人間の感性を生かす仕事が日本に残っていくというお話が一番印象的でした。私も再来年の4月には就職する予定ですが、星短での2年間でたくさんの感性を磨き、自分にしかできないことを見つけていきたいと思いました。

  

これからの日本

経営実務科 1年次 K·Kさん(石川県 羽咋高等学校出身)
廉先生の話を聞いて、これからは、より広い世界を見て、より多くのことを学ぶために、たくさんの所に旅行に行き自分の目で色々な事を学ぼうと考えました。
そして少子高齢化、環境破壊問題、ロボットなどの技術革新などの時代の変化が急速に進んでいます。その中で日本が世界から遅れないようにするために国をどう変えれば、よりよい国に変化するか学ばないといけないと考えました。
 
これからも必要とされる職業は、認知能力、システム技術、複雑な問題解決能力など人間の感性を生かす職業です。人間の能力を発揮するためにもまず、自分の能力を磨かないといけないと考えました。そのためには、世の中を客観視することが必要だと考えました。
色々なところに行き沢山のことを学ぶことが、未来の日本を作っていくために必要なことだと思いました。
 
●辰島先生へ
ICT活用実習を通してパソコンの基礎だけでなく、レポートの書き方なども学ぶことができました。海外に行くことでいろいろな出会いがあるのだなと思い、ますます海外に行ってみたいと感じました。

  

ICT活用実習

授業意図
学生生活や社会生活で必要であるコンピュータ操作の基本をマスターします。社会でのコンピュータや情報の利用法を,アンケートデータの処理方法から学びます。すでに日常化している情報端末の操作は,簡単なことなどできて当たり前になっています。社会生活において,情報を活用する目的は,問題を解決するためです。例えば就職活動でも情報端末で調べて連絡して行動を決めていきます。問題解決に向けた実践的なスキルと共に,社会の常識やルール,新しい技術の概要も学び,積極的に情報社会に挑みましょう。

科目の具体目標
  1. 学生生活に必要な情報知識と基本操作を身につける
  2. MS-Officeの基本操作をマスターする
  3. Excelで情報を処理する方法を身につける
  4. 問題解決の一つの手段として不自由なく情報機器を使う方法を知る