金沢星陵大学女子短期大学部

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【文芸部】今年度も学生3名が「金沢文芸館あすなろ青春文学賞」を受賞しました!

2022.03.14

3月6日(日)

文芸部の経営実務科 2年次 銭丸茜さん(石川県 県立工業高等学校出身)、海老江瑞希さん(富山県 呉羽高等学校出身)、1年次 山岸杏彩さん(新潟県 上越高等学校出身)の3名が第16回金沢文芸館あすなろ青春文学賞を受賞しました。
この日、金沢文芸館で表彰式が行われました。銭丸さんと海老江さんは昨年度に引き続き「詩」部門で奨励賞を受賞し、山岸さんは初めての応募で同じく「詩」部門の奨励賞を受賞しました。
◆あすなろ青春文学賞とは
 
金沢文芸館の開館1周年を記念して作られた文学賞。金沢市の伝統ある文芸活動に若者の参加を推奨し新しい息吹を汲み上げ才能が発掘され育っていくことを目的としている。
応募資格は、中学生以上、満20歳以下で石川県内に在住・在学・在勤の人(過去に在学・在勤も可)。
「短編小説」部門と「詩」部門があり、各部門ごとに優秀賞と奨励賞を選定。
※金沢文芸館Webサイトより

銭丸茜:「詩」部門 奨励賞 『不可逆性メモリアル』

今年も昨年と作品のテーマは変わらず、自分の中の葛藤を表現しようと考えて制作しました。制作にあたって、昨年の講評でご指導いただいたことを取り入れることを意識しました。今年の講評では「『AはAである』という充足感と『AはAでないところのものである』という不満足感、或いは投企性との間で人は揺れています」「その苦悩の実態がよく伝わってきます」というお言葉を頂き、表現したかった葛藤の部分が伝わって嬉しかったです。抽象的な表現でも自分の意図が伝わるような作品に仕上げるのに苦労しました。

海老江瑞希:「詩」部門 奨励賞 『アネモネ』

今回の詩も昨年度と同様に抽象的なものとなりました。講評では、『アネモネ』という題名を付けた意図についての考察がありました。詩を一言で表すことができる様な題名を付けたので、注目していただけて嬉しかったです。また、青春を切り取った女性の自画像が語彙から感じられるという講評も頂きました。根底にある自分の表現したい思いを、詩のあらゆる所から考えていただけるような作品作りができたのではないかと思います。

山岸杏彩:「詩」部門 奨励賞 『セルフフォーメーション』

今回、自分の思いを込めた詩で奨励賞を頂くことができ、大変嬉しく思っています。私はきちんと詩を書いたことがなく、入学前に新しいことをしたいと考え入部しましたが、先輩方のアドバイスを元に自分の表現したい気持ちが形になり、とても充実した時間を過ごすことができました。今回賞を頂いた詩は「目立つ」ということの対比を書いたものでした。自分はあまり目立ちたいと思う方ではありませんが、その気持ちの中にも少しは目立ちたいという気持ちがあるのではないかという考えを詩にしました。今後も様々なテーマで創作活動を行っていきたいです。

顧問の山田範子先生からのコメント

ポスター制作:銭丸さん・海老江さん

文芸部部長の銭丸さん、副部長の海老江さん、1年次の山岸さん、第16回金沢文芸館あすなろ青春文学賞受賞おめでとうございます。
3人の作品は、理想と現実のギャップについて自己の内面の葛藤を言葉にしたものという共通性がありました。1人でもきっと良い作品ができたと思いますが、文芸部で意見を交換し、お互いに高め合ったことによって、共通性の中にある独自性が磨かれたように思います。
銭丸さんと海老江さんはもうすぐご卒業ですが、あすなろ青春文学賞2年連続受賞者としての誇りと文芸部の思い出を心の支えに、素敵な社会人になってください。文芸部の活動のように、敬意を持って意見を交換すれば、いつでも議論は良いゴールに向かうと思います。
山岸さんは、今度は先輩として新文芸部をよろしくお願いします。山岸さんのように、この記事を読んで入部したいと思ってくれる新入生や在学生がいるといいですね。
文芸部は、詩や小説だけでなくマンガやアニメなども文学作品として捉えています。知識も経験も難しく考える必要もありません。書くこと(描くこと)が好き!文学作品が好き!という気持ちさえあれば大丈夫です。活動は週1回で、創作した詩・小説・マンガ(絵)などを持ち寄ってお互いに意見交換することを基本としています。創作した作品がない場合は、好きなマンガやアニメの話題で盛り上がるのも良いと思います。そのような経験からも感性が研ぎ澄まされていくように思います。
OGを交えた楽しい企画も計画中です。文芸部に興味を持ってくださった方は、ぜひ顧問までご連絡ください!
受賞作品は「金沢創作工房」に掲載され、金沢文芸館はじめ、文芸館近隣の図書館にて閲覧できます。