金沢星陵大学女子短期大学部

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【ゼミナール】フィリピンの国際NGOとのスタディツアー(横野ゼミ)

2021.07.19

7月16日(金)

横野ゼミナールでは、昨年度フィリピンのNGOに英語に翻訳した絵本を寄贈するプログラムを実施したことを機に、SDGs(持続可能な開発目標)に目をむけ貧困・教育などの問題について学習しています。

今回は寄贈先の子どもたちと実際にzoomを通じて会話をし、彼ら彼女らの置かれた環境について学習しました。当初は子供たちの90%が栄養失調であったのが、現在改善されてきたそうです。ただ、水が出ないのが日常であり、電気やWi-Fiも途切れがちであるというスラム地区の施設の状況や、コロナによるロックダウン下で、外出禁止令を破り、射殺の危険を冒してまで子供たちに食事を届けたという校長先生の生々しい体験談等を聞くことで貧困・教育問題に対する意識が大きく向上しました。
しかしそんな状況下で学ぶ子どもたちの笑顔は、苦労など全くないかのように底抜けに明るく、ハツラツとしていました。そして、子どもたちにとっても私たちと同じく英語は母語でないにもかかわらず、コミュニケーションの道具として英語を積極的に上手に使用しているのを見て、学生たちは国際語としての英語学習の必要性を一層痛感しました。
 
(文:担当教員 横野成美 教授)

参加学生のコメント

経営実務科 2年次 M・Rさん(石川県 金沢西高等学校出身)
海外の孤児たちと話す機会はなかなかないのでとても貴重な体験でした。何日も前から楽しみにしてくれていたと聞いて、もっとたくさん話して楽しませてあげたかったですが、恥ずかしさと自信のなさでうまくいきませんでした。私は貧困問題や恵まれない子どもたちの問題に対して小さいころから興味を持っていて、Anyaさんの行っていることを私もしたいという気持ちがあります。このゼミに入ることを決めたきっかけも、子どもたちに絵本を送る活動に魅力を感じたからでした。小さいころからの夢だった活動を、ゼミを通して経験できていることに感謝しています。もっと英語を勉強して、言葉の壁を無くして子どもたちと関わりたいです。ぜひ、また機会があればNGOとの活動を行いたいです。子どもたちがおもちゃがないと言っていたのを聞いて、手作りおもちゃなどを届けてみたいと思いました。

経営実務科 2年次 C・Wさん(石川県 遊学館高等学校出身)
一言で言うと、子どもが可愛かったです。特に、もう一度言ってとお願いする所とても可愛かったです。こうしてオンラインで会話ができる貴重な機会を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、私たちよりも貧困に苦しんでいる子ども達のほうが、私たちよりも生き生きとして笑顔で楽しそうにしているのは、Anyaさん達のおかげだと思います。Anyaさんの「みんなで同じくらいぎりぎりのラインで生きていくのは簡単なことだが、自分が幸せになることで子ども達のお手本となって、そしてみんなで幸せになろう」という考え方にとても感動しました。今後は国内だけに関わらず、国外で今起こっている現状を知り、ただ時間が過ぎるだけで何もしないのではなく、募金など何か自分にできることを見つけて行動していきたいと思いました。
経営実務科 2年次 H・Rさん(石川県 北陸学院高等学校出身)
今日のzoomでの交流では、とても貴重なお話を聞くことができました。子どもたちはとても元気がよくて楽しそうに話していました。また、日本語もとても上手でした。話の中で、子供たちの遊びや暮らしを知って自分たちとの違いを強く実感しました。しかし、そんな中でも子どもたちなりに新しい遊びを工夫して見つけ出し、大きな家族として毎日を楽しく過ごしているとわかりました。私たちが送った絵本から、「もったいない」という言葉を知って使ってくれていたりしているのを見て、とてもうれしかったです。また、直接関りを持つことで以前よりもNGOなどの取り組みや団体に興味がわきました。話の中でAnyaさんが言っていた「何でもやってみる」という精神はとても素晴らしいものだと思います。差別などがあるからと、やりたいことが制限されてしまうのは違う、やりたいことはチャレンジしてみるべきだという考えはとても共感しました。環境が違うとしても、私自身も何事に関してもチャレンジ精神を持つことを心がけたいと思いました。

経営実務科 2年次 M・Aさん(石川県 遊学館高等学校出身)
画面越しの子どもたちを見ていると不自由なく過ごしているように見えましたが、実際に部屋の紹介をしてもらった時に、水が使えなかったり、キッチンやトイレをみるとこんなにも自分の暮らしと違うのかとあらためて感じることができました。服や食べ物など物資がないと生活できない状況にも関わらず、毎日元気に楽しく生活している子どもたちはすごいと思いましたし、これからの自分たちの生活で無駄なものを作ったり持ったりすることに抵抗を持つようになりました。