今だから、自分らしく生きる

STUDENT INTERVIEW

海外で目の当たりにした光景から
「自分にできることは何か」を探り続けて
チャレンジしてきました。

I・Cさん4年次(2021年度時点)
福岡高等学校出身

4ヵ月間の海外留学で学んだことや感じたことを教えてください。

留学先であるフィリピンのエンデランカレッジでは、英語の4技能の学習だけでなく、ビジネスにおける企画提案に関するプレゼンを経験しました。韓国や中国、イランなどのアジアを中心に多国籍の友人ができ、中には今でも連絡を取り合っている人もいます。現地に滞在中、一番衝撃を受けたのは、ストリートチルドレンや児童労働を目の当たりにしたことです。「百聞は一見に如かず」の言葉のとおり、メディアで伝え聞いた情報と、現地で実際に自分の目で見て得る情報とでは全く異なるものだと、その時に痛感しました。

「いしかわ国連スタディビジット・プログラム(※1)」に参加して、何を得ることができましたか?

フィリピン留学で目の当たりにした貧困問題や教育格差について、自分にできることは何かを模索する中でいしかわ国連スタディビジット・プログラムへの参加を決めました。ニューヨークの国連本部に行き、各関連機関の活動趣旨や内容について理解するとともに、これから自分がどのように行動していくべきかを考える機会になりました。このプログラムのもう一つの収穫は、一緒に参加した11期生の仲間達との出会いです。私はUNDP(※2)について興味があったのですが、メンバーそれぞれ関心のある分野が多岐に分かれていたため、お互いの知識を共有し切磋琢磨して過ごせたように思います。現在、そのメンバー達とプログラムで学んだことを発信できるよう動いており、皆様に披露できる日が楽しみです。
※1 国際社会で活躍する若者の輩出と県内の高等教育機関の魅力向上を目的に、石川県が平成21年度より実施しているプログラム。
※2 United Nations Development Programme

英語学系ゼミナールに所属する現在、取り組んでいることは?

今は卒業研究報告書の執筆に向け準備中です。研究テーマは「英語学習方略と色の認知における性差の関連性」 。色には人の記憶力を向上させる効果があるといわれ、英単語の暗記など英語の習熟度向上に役立つことが期待されています。同時に言語習得能力と色の識別能力における男女差の傾向を基に、それぞれの性別に特化した学習方法を提示できるよう研究を進めています。ゼミナールは昨年の春からしばらくの間オンラインで実施されました。「対面」では活発なディスカッションができ、「オンライン」では反復して学びやすいなど、双方の利点を実感しています。

様々な経験を通じてどんな思いが芽生えましたか?今後のビジョンも教えてください。

海外経験以外にも、「国内旅行業務取扱管理者」の資格取得、KSCG(※3)や星稜Rainbow(※4)の活動など、様々な経験をしてきました。こうした経験から生まれたのは「誰かの役に立てる自分でありたい」という気持ちです。様々なことにチャレンジする中で、周りの方々から支えられ助けられたことは決して当たり前のものではないことを実感しました。就職活動中の現在は、面接でこれまでの経験から得た学びや、それを今後どのように活かせるかということを自分の言葉でしっかりと話すことができています。これからも世界や日本の社会情勢に目を向け、文献を読んだり、資格を取得したりと、取り組みたいことは盛りだくさん。コロナ禍で行動や目標が制限されることもありますが、その先の未来を見据えて自己研鑽に励みたいと思います。
※3 Kanazawa Seiryo Crossover Generation
※4 星稜ジャンプ地域活動プロジェクトの一つ