オーストラリアを選んだ理由は、比較的日本から近い英語圏の国であり、様々な民族が住んでいる多民族国家であるということです。さらに、イギリス英語ともアメリカ英語とも違う英語を話していると聞いていたので、どのような英語なのか興味もありました。大学のあるところが田舎でもあるため、治安も良く、日本人があまり住んでいないと思ったからです。
周りに日本人がたくさんいるとすぐに日本語に頼ってしまいそうだと感じていました。なので、自ら厳しい状況に身を置くことでさらに精神力も育てられると思いました。また、自然に囲まれているため、動物もたくさんいると思ったからというのもあります。実際に学校の敷地には野生のカンガルーがたくさん住んでいて、ほぼ毎日彼らを見かけていました。
いきなり全てが英語の生活になり、最初はものすごく戸惑いました。でもホストファミリーが優しく迎え入れてくれて、話そうとしていることをとても真剣に理解してくれようとしてすごく安心しました。
食生活はかなり肉が多かったです。週3くらいでステーキを食べて、もう食べ飽きるほどでした。オージービーフと言われているだけあって、とても柔らかくジュージーな肉をたくさん食べられてとても幸せでした。
ホストファミリーの子供達は日本の子供と比べてとても元気が良く、モンスターのようでした(笑)そのようなことも含めてホストファミリーからオーストラリアの文化を山のように教わることができました。
日本だと席に座って教壇に先生が立ってただひたすら先生が喋っているという感じが多いと思うんですが、オーストラリアの学校では、先生と生徒の立場がほとんど平等で、おしゃべり会のような感じで授業が進みます。堅苦しい雰囲気はほとんどなく、どの国の生徒も英語で仲良く語り合っています。
教科書もあまり使わず、毎回先生が用意したプリントに沿って授業を行います。とにかく話す機会がとてもたくさん設けられているので、英語にすぐ慣れて、クラスメイトと打ち解けることもできました。
一番得られたなと感じるものは度胸です。いままで一度も日本から出たこともなく、一人でオーストラリアまで向かったので、それができたということにすごく感動しましたし、トラブルに遭いながらも過ごすことが出来たので、自分でもやればできるんだということが実感できたような気がします。
また、コミュニケーション能力もすごく上がったように感じます。周りは自分のことを一切知らないので、一から説明しなければならないし、さらに英語で言わなければならないので、伝えるのにとても苦労しましたが、結果として何人も外国人の友人を作ることができました。こういった経験も日本で応用していけるなと思います。
もし少しでも海外に出たいと考えているなら、迷うより前にとりあえず行ってみるのが一番いいと思います。行ってみないと何も始まらないし、何もできないです。
また、外国人の友達がいることで、日本にいるだけでは決して知ることのできなかった各国の文化や人間性に気づくことができます。生でそれらに触れることで、何倍も深く学ぶことができます。
大学生の間が長く海外生活を送る一番のチャンスです。もしトラブルに遭ってしまっても、乗り越えられればそれは自分の自信にになるし、糧としてこれからの人生に必ず活かせる時がくると思います。