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NEWS & TOPICS [ 2018年度 ]

【スポーツ学科】西日本豪雨災害ボランティアに参加した学生インタビュー(前半)

2018年08月28日 TOPICS

8月10日(金)

消防士を目指し、地元の消防団に所属する人間科学部スポーツ学科 池田ゼミの学生2名が、池田幸應教授とともに西日本豪雨の災害ボランティアに参加しました。
前半は、0泊3日で行われた今回のボランティアについて、後半は、消防士を目指しながら行うゼミ活動などについて語ってもらいました。
 
人間科学部スポーツ学科 3年次 Y・Aさん(富山県 富山工業高等学校出身)
人間科学部スポーツ学科 3年次 Y・Yさん(福井県 若狭高等学校出身)

ボランティアのスケジュール
8/10(金) 20時、石川県庁集合、21時出発。
8/11(土) 11時頃、広島県江田島市着。
8/11(土) 18時半、江田島市出発。
8/12(日) 4時半、石川県庁着。
 

様々な職種の方と一緒に参加

Y・Aさん
バスは5台出ており、総勢100名ほどのボランティアが参加していました。荒天の影響で中止になった前々回の参加予定者が今回参加されたこともあり、予定より多くの方が参加されたそうです。他の参加者と少しだけですがお話する機会があり、話を聞くと、自分たちよりも年齢層は高く、金沢市の職員の方や、自分たちと同じように消防団に所属している方など、様々な職種の方々が参加されていました。
 

自分の目で見てこなければわからないことがあると思った

Y・Yさん
所属するゼミの先生でもある池田先生にこのボランティアのことを教えてもらったのが参加した一番のきっかけです。今まで災害ボランティアなどに参加したことがなかったため、学生のうちに一度は参加しておきたいという気持ちがありました。
Y・Aさん
これまでに様々な災害が起こり、その度にテレビなどメディアを通じて見てきましたが、実際に現地に出向いて、自分の目で見てこなければわからないことがあると思ったので、このボランティアの話を聞いたときは、「行くしかない!」と思い応募しました。

ボランティアの体調管理は最重要事項

Y・Yさん
現地に到着後、まずは熱中症にならないためにこまめに水分補給をするよう、かなり徹底的に注意事項の説明がなされました。看護師の男性がいらっしゃって、「少しでも体調の変化を感じたらすぐに伝えてください」と言っておられたように、参加するボランティアの体調管理についてはとても厳しくなされていたように思います。
その後、4つのグループに分かれて作業を行いました。自分たちは一軒のお宅を担当することになり、家の中の大量の土砂を、スコップを使ったり、一輪車を使ったりしながら家の向かいにある空間へひたすら運ぶ作業を繰り返しました。グループ内でも2チームに分かれ、一方が作業している間はもう一方は休憩するというサイクルを15分間隔で遂行。昼休憩には、道中で購入したものを食べ、再び作業に取り掛かりました。

ボランティアの在り方や重要性についても考えを巡らせる機会に

Y・Aさん
正直、想像していたより大変ではありませんでした。15分間隔で作業と休憩の繰り返しだったので肉体的な負担はそれほど感じませんでした。とはいえ、自分たちのように若い年齢層のボランティアだけでなく、様々な年代のボランティアの方がいる中での作業だったので、このくらい余裕を持った時間配分が適正だったと思います。自分たちにとってはまだまだ余力があったため、もっと作業が行えたのではないかと思っていますが、猛烈な暑さもあり、多少は疲れが残りました。
 
Y・Yさん
自分たちの行った広島県江田島市は岡山県の真備町などと比較すると、被害の度合いは軽度だったかもしれません。自分たちが想像していたよりも復興は進んでいるかのようにも思われました。しかし、災害発生から1か月以上経っているにもかかわらず、崩れた土砂がそのままといった現状を目にしたとき、被害が甚大だった地域を優先するあまり、軽度と思われる地域にはあまり手が回っていないのではないかと感じました。
被害のあった場所の中でも、特に機械が入れないような細い路地や狭い場所には、やはり人手がどうしても必要になってくるということを痛感しましたし、ボランティアの存在の重要性を再認識しました。
 
Y・Aさん
災害というのはいつどこで起こるかわからない、想定できないものです。石川県においても台風や大雨だけでなく、地震などの災害がいつ来てもおかしくない状況だと思うので、皆がそういった危機意識をもって協力しあう必要があると感じました。実際に災害が起きてからボランティアだけに頼るのは危険です。というのも、ボランティアは頻繁に現地に赴くことができないため、やはり地域住民同士が日ごろから災害に向けて備えておかなければいけないと思いました。
今、“スーパーボランティア”という言葉が巷で話題になっています。その考え方や行動は率直にすごいと思いますし、なかなか真似できない大きな存在だと思います。とはいえ、あの方は極めて特殊であって、あのレベルのボランティアが基準やスタンダードになってしまうのはちょっと…。ボランティアというのはもっと身近なところから参加できるものだと思うので、あのレベルまでいかないとボランティアが評価されなくなるのはちょっと違うかなと。どんな小さなことでも、現地の方から「ありがたい」と言われることもあるので。
 

自分の目で見ること聞くこと

Y・Yさん
やはり、「実際に現地に行って自分の目で見る」という行動によって、報道では伝わりきれない雰囲気や真実が見えてきました。また、災害はいつ起こるかわからず、常に備えておくのが何より大切だと思います。実際、自分が20年以上生きてきてこれほどまでに大きな災害を経験してこなかったのですが、実際に今回の現場に行って、備えることの重要性をあらためて感じました。中でも食料の蓄えは命にかかわることなので特に重要だと思いました。
Y・Aさん
災害が起きた時には、自分で自分の身を守る「自助」、消防士や自衛隊など行政による「公助」、地域コミュニティなどで助け合う「共助」という3つの考え方があります。今回ボランティアに実際に参加してみて、この3つの考え方が改めて大切だと実感しました。自分が実際に消防士になったら、地域の方々と関りを持ちながら、助け合うことが大切だと思います。

(後半に続く)