#1909『石川県職員(行政)』
初めての海外、一人暮らし、そして公務員への挑戦。2年間のチャレンジで得たものは数えきれません。
#1909 T・Hさん
- 内定先:石川県職員(行政)
- 出身校:石川県 輪島高等学校出身
「言葉だけでは伝わらないことがある。」それを実体験したことで生まれた研究テーマ。
入学前は、将来どんな仕事に就きたいかということははっきり決まっていませんでした。地元の大学や短大を色々と調べ始めると、星短の就職率の高さや就職実績、そしてWebサイトやパンフレットに掲載されている先輩の声などを見て「自分もこうなりたい」と思いました。民間企業への就職だけでなく、外務省に合格した先輩の記事を見て、公務員という選択肢もあることを知り、「2年頑張るならここにしよう!」と思って入学を決めました。
1年次にMOONSHOTabroad!!で短期語学研修に参加しフィリピン・セブ島に行ったのですが、そこでは言葉の壁や生活様式の違いに戸惑いました。そんな時に役に立ったのがジャスチャーでした。たとえば幽霊を英語で言うとゴーストですが、両手を前に出してぶらんとするジェスチャーをして「これが日本のゴーストだよ」と言うと、「えー日本にはそんなゴーストがいるの?!」って驚かれたり。言葉ではなかなか伝わらないことも体で表現することでコミュニケーションを取ることができて、それからは、“非言語コミュニケーション”についての本を読んだりして自分なりに勉強しました。
早稲田大学との交流会でのプレゼンの様子
山田範子先生のゼミナールに入り、言葉や表現、またそこから読み取れる人の心理といったテーマを学びました。グループに分かれて研究した時のテーマは、非言語コミュニケーションの一つである“目線”。自分たちで一からアンケートを作成し調査結果をまとめたのですが、それが想像以上に大変でした。これまで経験したことがないことをする難しさを痛感しましたが、自分たちなりに結論を出せた時には達成感を感じられました。
昨年はゼミ旅行で先生の母校である早稲田大学を訪ねたり、鎌倉で文学散歩を行うなど貴重な経験ができて、このゼミに入ってよかったなと思います。
地元地域の抱える課題に向き合うために県職員を目指すように。
石川県の職員を目指したきっかけは、地方創生に興味を持ったことです。1年次のCDPの授業の中で少子高齢化について調べていたら、自分の住んでいる地域と重なって他人事のようには思えませんでした。「私も地方活性化に携わってみたい」。そう思い、公務員を本格的に意識し始めました。高齢化が進む中で、地元輪島の伝統産業の継承や若者のUターン・Iターンの必要性など、自治体には様々な課題があります。そうした課題に向き合うには、地元企業や市町村を支える県職員になることが一番だと感じました。
ただ、1年次の時は民間就職か公務員かまだ迷っていたので、授業以外にあまり勉強していませんでした。テストや模試の点数も順位も低く、公務員は無理なのかなと諦めかけていました。2年次の6月にインフラ系の民間企業を受験し、最終面接まで行ったのですが落ちてしまったことで、しっかり公務員を目指そうというスイッチに切り替わりました。
とはいえ、すでに6月。勉強に本腰を入れるのが遅かったので、その当時は後悔と焦りしかありませんでした。そうした気持ちを持っていてもどうにもならないので、テキストや模試の見直しをひたすら行っていましたね。
夏以降は、今までの自分と比べて相当頑張ったと胸を張って言えるほど勉強に没頭しました。1年次のCDPの授業の時に問題の解き方や大事なポイントをテキストに書き込んでいたため、2年次になってからそれを見返すことで理解が深まりました。公務員試験までの学習で一番効果的だったと思うのは模試です。夏を中心に行われ、「時間内に解く練習」「本試験に似たバランスで解く練習」ができたので、問題数は少なくても苦手分野の問題を効率よく勉強できたと思います。
チャレンジの連続だった2年間。それを支えてくれる環境が星短にはあります。
星短で過ごした日々は、周りの環境や人のありがたみを実感した2年間でした。一人暮らしをしたこと、海外へ行ったこと、資格取得や公務員の勉強など、色んなことを経験できました。それは家族や友人、星短の先生や職員の方のサポートがあったからこそのものです。皆さんにとってもこの2年間はチャレンジの連続だと思います。そのチャレンジを支えてくれる人がいて、全力で頑張れる環境があります。大事なのはその中でどれだけ自分を信じて頑張ることができるか。ぜひ充実した学生生活を過ごしてくださいね。応援しています!