金沢星陵大学女子短期大学部

Graduate【卒業生】自分が選んできた道を、正解にすればいい—2017年ミス百万石の任期を終えて

山崎 純佳さん  2017ミス百万石 NOSAI石川(石川県農業共済組合)勤務

2017年ミス百万石の任期を終えた星短卒業生 山崎さんが、久しぶりに星短へ来てくれました。ミス百万石のこと、仕事のこと、現在の心境を聞きました。
 

新しいことにチャレンジしてみよう

ミス百万石には、母が応募してくれていたんです。
私は一度東京で航空業界に就職していたのですが、事情があって辞めて地元に戻って就職しました。最初に就職した会社を辞めたことに対して少し後ろめたい気持ちがずっとあって、「新しい仕事、頑張らなくちゃ」と思っていましたし、何か地元に貢献できる働き方がしたいなとも思っていました。そんな時に母からミス百万石に応募したという話を聞いて、「落ち込んでばかりいるのではなくて、新しいことにチャレンジしてみよう」という気持ちになったのが切っ掛けです。

夢を追いかけて

航空業界にはずっと憧れていたのですが、星短は事務職に強い学校でしたし、その気持ちは抑えていました。信川先生との出会いが、「やはり航空業界に行きたい」という思いに拍車がかかる切っ掛けだったと思います。MOONSHOT講座も受講し、就職活動も航空業界に絞って、不合格なら大学に編入するという勢いで活動しました。難関を突破し、羽田で働くことにはなりましたが、不規則なシフト、なれない一人暮らし、夜勤など体力的に続けることが難しいと感じ始めました。現時点でのやりがいや夢だった航空業界で働くことを取るか、地元に戻るかで悩みましたが、決めたのは、共働きだった両親の背中を見てきたことも理由のひとつだと思います。結婚、出産しても安定した仕事を持っていたいという気持ちがありました。
私は専業主婦には向いていないと思っているので、その点も考慮して将来を見据えた上での決断でした。今は、気持ちを切り替えて地元で頑張っていこうと思っています。

皆に胸を張れる生き方がしたい

ミス百万石は3人いるのですが、6月の金沢百万石まつりを皮切りに、3人で県内外のイベント等に年間100件以上参加して金沢をPRします。1人30件以上ですね。休日と有給休暇も使いながらの活動だったので、風邪で休むこともできません。ずっと気を張って、冬には「意地でもインフルエンザには罹らない」というくらい、執念で乗り越えました。
 
航空業界に行くと決めた最初の就職の時、信川先生や友人たち、星短の人たち皆が応援してくれて、私も夢と希望をもって「これから頑張るぞ」と臨んだのですが、どうしても合わなくて。それだけ憧れて就職した分、簡単に辞めたとも言いづらくて、後ろめたい気持ちと「何もない、こんな自分嫌だな」と自分に納得がいかない気持ちでした。だから地元に戻ってきたけれど、皆に胸を張れる生き方がしたいと思ったことが私の挑戦の原動力ですね。
ミス百万石の任期中は、短大の時からの親友もすごく支えてくれましたし、理解ある職場の方々にもとても感謝しています。

私たちミス百万石は、マナーを大切にしながら仕事をしていましたが、それ以外にもお祭りや物産展など一つのイベントを成功させるために、沢山の方々が見えないところで努力されていました。そういう力が一つになっていろいろなイベントが成功していました。ミス百万石は華やかでいいとこ取りに見えますが、イベントを開催するにはたくさんの人達の力が動いていることも感じました。私たちはリレーで言うとアンカーの役割で、周りのサポートがあるからこそ、こんなに素晴らしいイベントができるんだなと思いました。
当たり前のことだと思いますが、「それって、どんな仕事にもつながるんだろうな」ということを学びました。

短大時代は航空業界に憧れて、ただただ夢だけを追いかけていました。自分のやりたいことや自分のことを優先していましたが、ミス百万石や現在の仕事を経験して、自分のために生きるのも良いけれど、誰かのために働くというのもいいなと思いました。ミス百万石だった期間は本当にたくさんの人たちに支えられていたので、その恩を返す意味で次は私が誰かを支えられるような生き方をしたいなと思っています。実際に支えてくださった方々に直接返すことはできなくても、周りで困っている人がいたら、その人を支えるという方法でも恩を返すことにつながるだろうなと思っています。そんな感じで、誰かのためになれれば。
こういった取材を受けたのも、後輩のために何かできればという思いもあったからです。

落ち込むことも、もちろんあります

落ち込んだ時は、とりあえず友達にひたすら話を聴いてもらって、美味しいものを食べて、ちゃんと寝る。それで復活します。あと、前職が過酷だったので、それに比べたら大したことはないと思えます。
短かったですが、チャレンジはできてよかったです。行って解ったこともありますし。ずっと金沢にいたらわからなかった石川の魅力も解りました。見慣れた街並みが魅力的に感じるようになったのは、やはり、外に出たからだと思います。
最近は、兼六園や三つの茶屋街、金沢21世紀美術館、海の幸の美味しさなど金沢の魅力を知って、リピーターになってくれる方も増えてきたようです。一方で金沢から離れている場所では、まだよく知られていないことも多いです。例えば、四国からは羽田で乗り継ぎをすれば、案外安い交通費で、半日もかからずに金沢に着くんです。そのPRで四国を訪れた時も、「金沢、素敵なところだよね。兼六園とか」という感じでぼんやりとしたイメージを持っている方が多かったんです。
私は、金沢は全ジャンルにおいて魅力的な街だと思っていて、そのことを特にPRしていました。古いものと近代的なものが共存しているところや、海の幸が豊富なところ、お水が美味しいのでご飯も美味しいことなど住みやすさも含めて「是非来てください」と伝えました。
皆さん興味を持って聞いてくださいました。活動を通して実感したのは、金箔ソフトとかインスタ映えするアイテムやスポットもあるので、若い世代の方も結構来ていただいているなということですね。海外からの観光客もすごく多くなりましたね。

人生って考え方次第だな、と感じました

沖縄に派遣された時に、ブラジル大使やミスブラジルの方とお会いする機会がありました。拙いですが英語で会話もして仲良くなりました。ミス百万石を務めている間にいろんな出会いがあって、価値観も広がりました。
元々人と関わるのが好きな性格だったのですが、もしミス百万石になっていなかったら、「やっぱり羽田でもう少し頑張ればよかったかな」とか「やっぱりあの時こうしていれば」とかネガティブな自分が出ていたと思います。でも、いろんな方と会って話しているうちに、「考え方次第なんだな」と思えるようになりました。「人生って考え方だな」と感じて自分が選んできた道を、正解にすればいいと思いました。憧れて、頑張って就いた仕事を辞めてしまったことを後ろめたく思うのではなく、辞めたから今があるし、この選択も正解だと思えるようになったのは、様々な人たちとの出会いがあったからです。
 

この一年間は、ミス百万石の活動中心で駆け抜けてきました。今は任期が終わって、次のミス百万石にバトンタッチしたばかりなので、気持ち的に、ちょっとぽっかりとしている感じです。
この活動を通して、普段の交友関係では繋がりがないような方々と親しくさせていただいているので、英会話や茶道、金沢芸妓の芸の鑑賞など様々なお誘いを頂いています。今まで知らなかった世界なので、お誘いがあったら、足を運んでそこから自分の興味がある事を探していこうと思っています。何事もそこに飛び込んでみないと解らないですから。

安定していることも、良いことのひとつだよ

星短を卒業するときは、「本当にやりたいことを仕事にする!」という感じでしたが、今は、プライベートも充実させて、日常の中で「やりがい」と「生きがい」を見つけたいと思っています。
夢を取るか安定を取るかで迷っている人もいるかと思います。私はこれまで、安定の良さを解っていませんでした。最近になって気づいたんです。後輩には、夢を追いかけて走れるうちは全力で走って、走り切ったあと「安定していることも、良いことのひとつだよ」ということを伝えたいです。視点を変えて見ることも、アリだと思います。