タイトル:2022年度 海外研修報告書集 STUDY ABROAD REPORT -2022-

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概要

金沢星稜大学 金沢星稜大学女子短期大学部 国際交流センター 2022年度 海外研修報告書集 STUDY ABROAD REPORT -2022-

金沢星稜大学人文学部国際文化学科M.A研修形態:情報化社会論実地研修(韓国)期間:2022年8月31日(水)~9月7日(水)渡航先:韓国・ソウル特別市テーマ:デジタル化と異文化交流研修に参加したきっかけ私がこの研修に参加したきっかけは、コロナウイルス流行拡大の影響で1年次の留学に行くことができず、海外へ訪れる機会を探していたことにある。私が所属する人文学部の学生は1年生の第4クォーターから約4か月の留学に行かなければならないのだが、今年の3年生のみコロナウイルス流行の影響でオンラインでの実施となった。そのため、留学という形ではなくてもプログラムとして参加できるものを探していたところ、この研修の説明会のお知らせが目に留まり、参加に至ることとなった。また、研修前の事前授業を受け、デジタル化が進んだ社会を実際に目にすることで自身が将来働く姿や環境を想像することができたり、それによって就職活動のモチベーションが向上したりといったメリットがあると考えた。私は高校3年生の時に一度旅行で韓国に訪れているため、コロナウイルス流行前後の様子を日本以外でも比較できるという点も貴重な経験になると思った。研修の内容この研修では、駅や図書館などの公共施設、企業、大学、その他現地のさまざまな場所に訪問した。駅では機械が設置されていない改札の様子、図書館では機械化されてより利用しやすくなった様子を見ることができた。空港では自動チェックイン機・荷物預け入れ機の説明を聞き、空港建設の流れを動く模型で理解した。病院では、ITによって円滑な運営を行っていることをモニターで確認することができた。企業訪問では企業の方々にオフィス内を案内していただいたり、どのようなビジネスを行っているかを説明していただいたりした。大学では教授の講義を拝聴し、学生とはお互いにプレゼンをし合い、英語や翻訳アプリを用いて直接会話して交流を行った。また、博物館では日韓間、DMZでは韓国・北朝鮮間の歴史や現状について学ぶことができ、国際関係について深く考える機会となった。飲食店やスーパーマーケットでは、日常生活を垣間見ることもできた。研修の成果についてこの研修で、物事の筋道を通すには「目的と手段」の考え方が不可欠であることを学んだ。これは、物事を進める際に目的を最初に設定し次にそのための適切な手段を選ぶべき、という思考の軸や守るべき順番のことを指す。この考え方を念頭に置いて勉学や仕事を行うべきだと強く感じた。企業訪問では、IT企業への認識が変化し、新しいキャリアの積み方を知って選択肢が増え、就職活動に対する姿勢がより積極的になった。歴史間・異文化間の軋轢に対しては、日韓間の問題を韓国視点で説明していただくことで客観的な視点をより重視するようになった。異文化を受け入れることの難しさと、友好の先の未来について深く考える良い機会であった。全体を通して学びのモチベーションが格段に上昇したため、この感覚を忘れず、日々の活動に取り組んでいきたいと思った。28