国際交流

「トビタテ!留学JAPAN」に今年も本学から派遣留学生が採択されました!

 

2月25日(月)
文部科学省が実施する官民協働の留学促進事業である「トビタテ!留学JAPAN」に、本年も昨年に引き続き本学学生が第10期生として採択されました。
今回派遣留学生に採択された、経済学部経営学科 3年次 橋本 茉奈さん(石川県 小松明峰高等学校出身)と、人間科学部スポーツ学科 3年次 岡野 汐里さん(石川県 野々市明倫高等学校出身)は、今年の夏以降にそれぞれシンガポール、イギリスに留学します。今回は、そのお二人にインタビューをしました。

「トビタテ!留学JAPAN」(以下、トビタテ!)はどのようにして知りましたか? また、応募しようと思った理由は?

岡野:トビタテ!の存在は、大学からのメールで知りました。とりあえず話を聞いてみようと思い、金岡天夢さん(トビタテ!8期生)の報告会に参加し、いいなと思ったのが最初です。
留学したい気持ちはあったものの、金銭面や大学の授業との兼ね合いを考えると難しいなと思っていました。けれど話を聞いて、石川県に貢献するという目的のもと、企業や大学コンソーシアムの方からご協力をいただきながら留学できるということがわかって、「それなら応募するしかない!」と思いました。

橋本:私は2年生の秋頃に、友人が教えてくれて知りました。その後、トビタテ!から帰国した知り合いの報告会を聞きに行ったときに、「こんな経験ができるんだ!」ということを知り興味がわきました。
応募のきっかけは、去年の夏に行ったシンガポールでのインターンシップです。
そのときは石川県の職員の方に色々援助していただきましたが、トビタテ!は自由に留学計画を立てられるので、せっかくなので挑戦してみようと思い、応募しました。

どうしてその国を選びましたか? また、それぞれの現地での活動予定を教えてください。

橋本:シンガポールを選んだのは、率直に好きだからです。すでに何度か行ったことがあるので、現地に慣れるのに時間がかかるということもないので。
現地では、石川への観光客の誘致をメインにPR活動を行う予定です。そのためにまず、昨年インターンシップの際にお世話になったシンガポール駐在の石川県の職員の方に、今まで東南アジアでどのように石川県のPR活動をしてきたのかをヒアリングします。また、石川県に関するフェアを現地の書店とカフェで行う予定です。書店では伝統工芸品の展示や、見やすい石川県のガイドブックを用意し、それを使ってお客様に石川県の説明もできたらと思っています。カフェでは、石川の伝統工芸品を食器として使い、石川県産の食品を提供する予定です。

岡野:私は今、特別支援の教育について学んでいます。そこでお世話になっている先生の知り合いのイギリス人で、イギリスの特別支援について研究されている方がいます。今回、その方に色々と協力してもらえることになりました。さらにイギリスは、多文化主義で様々な文化を受け入れる体制が整っている国です。障害を持っている方々も含め、お互いの違いを理解し合って生活をしていることや、特別支援に関しても手厚い支援が行われていると知ったので、イギリスに決めました。私は現地で、特別支援教育における「インクルーシブ教育」と、その教育に含まれている「構造化」について学ぶ予定です。また、障害者の方への就労支援についても興味があり、その点についても学びたいと思っています。

派遣にあたって、楽しみにしていることや不安に感じていることはありますか?

橋本:参加する人同士のコミュニティがしっかりしているそうなので、多くの方と留学の計画や経験についての話題で繋がりを持ち、刺激をもらって、皆で高め合いたいと思っています。
私の留学計画では、行く前に準備することが多いんです。石川県の伝統産業に携わる方々にどういう想いで作品を生み出しているのかを取材する必要もあります。その方々の想いを自分が聞いて、シンガポールの人に伝えるということや、企業とのやり取りなど、大変で不安なこともありますが、同時に楽しみでもありますね

岡野:今回の留学が、人生初の海外なんです。全て自分で一から計画して、アポを取ったり必要な手配などもして。初めての海外ということもあって相当苦労すると思うのですが、それも一つの楽しみかなと。それを超えたときの自分がどうなっているのか、今からワクワクしています。
不安なことといえば、これまでのトビタテ!参加者の中で一番英語が話せないんじゃないかと思うくらい英語が苦手で。そんな不安を払拭すべく、今はALTや外国人の方に英語のレッスンをしてもらっています。

今回の留学における目標や意気込みを教えてください。また、この経験を今後どのように活かしていけると思いますか?

橋本:前回のインターンシップの経験を活かし、今回は単にPRするだけでなく、本当に石川県に来てもらえるようにすることが目標です。
そのためには、観光客一人ひとりのニーズを読み取り、様々な観光情報を提案していけるように、事前の知識を身に付けなきゃいけないなと痛感しています。
その先の個人的な目標としては、グローバルに活躍している会社で働くことですね。今回の留学で「ニーズを読み取る力」をつけて、その力を生かして、石川の企業がグローバルに活躍するための戦力になれたらと思っています。

岡野:今回、応募者が沢山いた中で選んでいただいたので、良い意味で緊張感や責任感を持たなきゃと思っています。

石川県に限らず、障害のある人もない人も一緒に生活するための環境が、十分に整っていないと普段から感じています。企業側が、障害のある人を採用したいけどどうしたらいいかわからないから不採用にしたり、学校では、インクルーシブ教育を取り入れたいけどできない、といった状況があると思うんです。そういったところに、小さな工夫を取り入れることで変えていけるんだということを伝えていけるようになれたらいいですね。