国際交流

【留学】海外インターンシップ体験談

2019年3月、フィリピンのマニラにある協定校・エンデランカレッジが主催する『語学研修+インターンシッププログラム』に今年も人文学部と経済学部の学生が参加しました。
今年は4名が参加し、到着後に2週間、日常会話だけでなくビジネス英語や電話、クレーム対応などの実用英語を学び、その後それぞれの希望に応じた企業で1週間、インターンシップ体験を行いました。
学生たちが海外での就業体験を通じ、何を感じたかインタビューしました。

将来、自分が発展途上国で働き、生活できるのかを確かめたかった

人文学部国際文化学科 3年次 H・Sさん(石川県 鹿西高等学校出身)
[Honda Cars Philippines, Inc.]
発展途上国で働く経験ができるということでこのインターンシップ企画に参加を決めました。
日本は先進国であり発展の余地が低いのに対し、フィリピンや他の東南アジアの国々はこれからも発展を続けると思い、将来自分がそういう環境で働けるのか、生活できるのかを確かめたいと思いました。 

語学研修先では英語を学びつつ、電話対応とかクレーム対応などビジネスシーンを想定した内容を学びました。様々なお客様が来たときにどう対応するか、どんなフレーズを使うのかなどで、クレーム対応の会話が多かったです。
私は日本では外国人旅行者がよく来るアルバイト先で働いていて、よく使うフレーズもあり、勉強になりました。

ーどんなお仕事を担当したのですか?
事務作業やレセプションでの来客対応をしていました。初日はPCでインボイスなどを作る事務作業だったのですが、つまらなそうにしているように思われたのか、翌日からは受付対応の仕事になりました(笑)。
私の働いていた場所は車のディーラーだったので、お客様の要望を確認し、その相談内容をセールス担当者やメンテナンス担当者に伝える仕事です。考えていたよりも自由な雰囲気で、来店した方や社員の方と世間話をするなど、来客対応のほうが自分に向いていると感じました。

お昼時間は現地の社員の方々がよく近くのストリートフードを売っている場所に連れて行ってくれて、楽しく過ごせました。食べ物も美味しかったし、困ったことと言えば寮のWi-Fiが遅いことくらいでした。現地のフィリピン人もWi-Fiの遅さが一番の不満と言っていたので、考えることは同じでしたね。

インターンシップを経験し、海外で働くことのイメージがより具体的になり、また思っていたこととのギャップも知ることができました。今は海外で働くことも日本で海外と関わる仕事で働くことも両方考えています。まだ将来の方向性は定まってはいないのですが、人と関わる営業や外国人誘致に関わる仕事、貿易や輸出入に関わる仕事など様々なことに興味があり、これから将来について考えていきます。 

高校生へ
これからは留学していることは特別なことではなくなり、日本でも英語や他の言語を使えることが当たり前の環境になってくると思います。ただ言語を学ぶのだけでなく、他の国や地域の文化や考え方も学び、様々なことに興味を持つことが大切だと思います。それが結果として自分の将来の選択肢や幅を広げてくれるはずです。

フィリピンは考えていたよりもずっと働きやすい環境でした

人文学部国際文化学科 3年次 T・Kさん(石川県 金沢桜丘高等学校出身)
[Jeron Travel & Tours Corporation]
フィリピンは考えていたよりもずっと働きやすい環境でした アイルランド留学から帰国して半年以上経ち、英語をもう一度見直したかったのと、海外で働くということがどういうものなのかを体験するため、この企画に参加しました。

ーどんなお仕事を担当したのですか?

フィリピンの国内向けのツアーを主に提供する旅行会社にインターンシップをしました。ツアーの利用客は現地の人やアジア圏の旅行者が多く、私はフィリピン国内ツアーのチラシやパンフレットを英語から日本語に翻訳する業務を行いました。様々な旅行プランの原稿があり、翻訳が主な業務内容でした。あまり大きな会社ではなかったので、日本人向けにツアーを提供するというより、現地にきてからツアーを申し込む個人の旅行者向けのチラシ等でした。

日本でもアルバイトをしていましたが、仕事に対する意識や働き方はかなり違うと感じました。18時が定時なのですが、時間になると上司の人が机から立ち上がり、「皆、帰る時間だぞ!」と言って、オフィスから追い出すようにしていたのが、残業ばかりしている日本企業のイメージとは大きく違い、印象的でした。もちろん会議などの場合はそちらを優先していましたが、特に何もない日は、みんながすぐに帰るようにしていました。

3週間という短い期間でしたが、考えているよりもずっと快適な生活でした。生活スタイルがあっているのか、自分にとっては日本よりも過ごしやすかったと思います。
節約したかったので、食事はパンをまとめて購入し、ジャムをつけて朝食と昼食にしていました。たぶん現地で働いている人よりも質素な食生活だったと思います。 週末にはブランド品が並ぶ大きなショッピングモールにも行きましたが、地元のマーケットのほうが独特の雰囲気があり面白かったです。日本では見ることのないビジネスのやり方を感じることができます。

高校生へ
海外に行く機会があれば、その国や地域でやってみたいこと、挑戦したいことを全部やってやるという勢いと気持ちで行くのがよいと思います。大学で海外に行くチャンスは多いようで少ないです。費用や時期などで行きたくても限られてきます。限られた機会を全力で活かすようにしてください!