金沢星陵大学女子短期大学部

CLASS【教養科目】授業紹介

サブカルチャーから言葉を磨こう!

『日本語表現法Ⅱ』

マンガ、アニメ、音楽、映画、占いなどのサブカルチャーを教材にします。
例えば、タロット占いをする授業では、実際にタロットカードを3枚引いて、匿名で相談シートを作成します。シートを受け取った学生は、占い師になりきって回答を書きます。3枚のタロットカードには抽象的な意味しかありません。また、中にはあまり良くない意味のカードが含まれているかもしれません。相談者の悩みを少しでも解決するために、3枚のカードをどのように解釈してストーリーを作っていけばよいでしょうか。
サブカルチャーと呼ばれるものの多くが映像表現です。映像から受け取ったイメージを言語化することは、言葉を磨くことにつながります。
具体目標
  • 自分の考えを効果的なことばで表現する。
  • 読み手を意識し、文章の構成や展開を工夫する。
  • 非言語表現からイメージしたことをことばで効果的に表現する。
  • 他者の異なる表現の良さを受け入れ、多角的な視点から自分の表現を見直す。

文学を読んで見つめ直す、言葉とココロの関係

『現代教養Ⅱ(文学Ⅰ)』

前半で取り上げるのは古典文学です。少し苦手意識を感じる人もいるかもしれませんが、音読を通して、独特のリズムを楽しみながら内容に深く迫ります。今とは全く異なる時代に生きた人々の言葉とココロの関係を探究し、解釈を交流します。
後半は芥川龍之介と太宰治の作品を読みます。文学理論に基づき、作者の表現の工夫やその裏に隠れた作者の意図を考察します。中学校や高等学校で取り上げられる作品も扱いますが、履修者ともに解釈を磨き合い、作品全体を見つめ直すことで、より深い意味を捉えられると思います。
文学作品の読解を通して、言葉に対する感性を豊かにし、より一層その活用の幅を広げられるようにすることも目的の一つです。
具体目標
  • ことばに注目し、他のことばとの比較を通して、その微妙な違いを感じとる。
  • 作者の表現の工夫や意図を考える。
  • 自分の考えをことばで表現する。
  • 他者の妥当な解釈を受け入れ、再度自分の解釈を構築する。