金沢星陵大学女子短期大学部

学長室の窓から

「コロナに負けるな」特別選抜を実施します -総合型選抜 自己PR方式(後期日程)について-

12月15日

◆受験生の皆さんへ
 
2020年という年はおそらく後世の歴史に残る年になるでしょう。何といっても、新型コロナウイルス (COVID-19)の世界的な感染爆発(パンデミック)です。12月3日段階で、世界の感染者数が6億人、死者が150万人を超えています。日本でも第3波を迎えたと見られ、感染者数が15万人、死者も2千200人超と、なお収まる兆しが見えません。これまでゆるぎないものと考えられてきた世界システムとしての政治・経済・医療・教育などの体制が、一挙に根底から揺さぶられ、その脆弱性が露呈しています。
 
総務省が12月1日に発表した10月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント上昇の3.1%で、2カ月ぶりに悪化。完全失業者数は前年同月比51万人増の215万人で、9カ月連続の増加、新型コロナウイルスの感染拡大による雇用情勢への深刻な影響が依然続いています。
 
また、NHK(11月30日)のニュースでは、「事故や病気などで親を亡くした子どもたちへのコロナ禍における影響を支援団体が初めて調査した結果、家計が苦しくなる中で進学を諦める高校生が出始めているほか、退学や休学を考える大学生は3割に上るなど、追い詰められる“遺児家庭”の実態が明らかになった」と報じられました。
◆Sei-Tan「コロナに負けるな!」特別選抜 -総合型選抜・自己PR方式(後期日程)-
 
今、コロナ禍の中でいやおうなく、社会が脆弱化し、その結果、大学進学を諦めざるを得ない高校生が出現し始めているという報に接し、その方々の向学心の埋火を何とかして大きな炎に燃え上がらせてあげたいという思いに駆られました。「4年間の大学生活は経済的に厳しい。でも2年だったら頑張れるかもしれない」。Sei-Tanはそのように考えてくださる皆さんに、夢を実現する場と機会を提供したいと思います。それが地域に開かれた短大という高等教育機関の存在意義だと考えています。
◆大学入学共通テストを受けていなくてもOK
 
Sei-Tanは、2021年度入学者選抜として、2021年2月15日出願締め切りの「一般方式B日程」以後は、大学入学共通テスト受験者を対象とした選抜しか予定しておりませんでした。しかしながら、本年度は新型コロナ禍の急速な拡大によって、さまざま予測できない事態が生じております。このため、中には比較的早い段階で大学進学を断念された方、大学入学共通テストを受けなかった、あるいは何かしらの理由で受験ができなかったという方もいるかもしれません。そこで、大学入学共通テストを受けていないが、やはりSei-Tanに進学したいという方について、「総合型選抜 自己PR方式(後期日程)」を急遽実施いたします。私はSei-Tan「コロナに負けるな!」特別選抜と名付けています。
◆Sei-Tan から広がる未来
 
Sei-Tanは「経営実務科」の短期大学として、地域のビジネス界を中心的に担う女性人材を2年間で育て、社会に送り出します。その内容は、コンピュータ・情報処理から、簿記や税務会計、英語や外国語などにまで及びます。そして、その土台には人としてどう生きるかの知性や感性を磨くことを重視する人間教育が据えられています。専門学校とは異なるゆえんです。
 
Sei-Tanキャンパスは金沢駅から約4キロと近距離にあり、通学にも便利ですし、安全で比較的有利なアルバイト先も見つけることができます。
 
一学年の学生定員は150人なのですが、社会や企業の方々から確かな信頼と支持を得て、高い就職率とともに、四大でも難関といわれる企業等への高い就職実績を誇ります。ちなみに今年度(2020年度)の公務員(国家・地方)合格者は13名(※12月18日現在)でした。そのほか、国立大学、他大学、金沢星稜大学への編入実績も誇ります。海外大学への留学希望者もいます。2年後、あるいはコロナが一段落して、社会は再建途上にあるかもしれません。Sei-Tanの学びと経験は必ずやその時、未来につながります。
◆「教えるとは希望を語ること、 学ぶとは誠実を胸にきざむこと」
 
「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実を胸にきざむこと」(ルイ・アラゴン)と言われます。皆さん、学びを諦めないでください。ともに希望を語りましょう。