金沢星陵大学女子短期大学部

学長室の窓から

2023オープンキャンパスにようこそ

7月25日

皆さん、こんにちは。
当たり前のことですが、世の中のモノにはすべてかたちがあります。それらは、何に使うのかという目的(用途)があらかじめ決められ、それに従って形が決まります。例えば自動車と一口に言いますが、目的(用途)が先にあって、それに応じてバスやトラック、乗用車など様々な形(姿)になります。

実は大学もそうなのです。ノーベル賞をもらえるような研究者を育てる大学もあれば、地道にまじめに働いて社会に役立つ人間を育てることを目指す大学もあります。Sei-Tan「経営実務科」は、「2年で4年を超える」というスローガンを掲げ、この地域のビジネス界や企業、地域社会で働き、活躍する女性を育てる短大です。今の時代、コンピュータ、簿記会計、税務事務、英語会話などは標準装備。受付や窓口に立つ人ならば、笑顔や言葉遣い、女性の品格あるマナーやふるまいも大事です。中には能登半島の漁師さんに嫁ぎ、家業を担ってバリバリと働いている、明るくたくましい卒業生もいます。これも一つの形です。

例えてみるならば、大型車というよりは、小回りが利いてきびきびと働く、おしゃれな軽自動車のイメージですね。「2年で4年を超える」というSei-Tanの標語はこうした意味で考えるとわかりやすいかもしれません。Sei-Tanのカレッジライフはすこしばかり忙しいかもしれませんが、その代わり充実した2年間になります。大きな車より軽自動車のほうが良いという選択があるように、このほうが自分には合っていると、最初からSei-Tanを選んでくださる学生も多いのです。

実務家としての能力や資質・資格は、或いは専門学校でも身につけられるかもしれません。ですが、人としてどう生きるかといった知性や感性、教養ないし人間力は短大や大学教育だからこそ獲得できるものです。Sei-Tanはそのことを大切にしています。「誠実にして社会に役立つ」Sei-Tanの卒業生たちは、おかげさまで、社会や企業の方々から確かな信頼と支持をいただき、高い就職率を誇ります。
もちろん大学や大学院と同じキャンパスにありますから、もっと勉強したいと考える方には、経済、人間科学、人文などの授業を受けることもできますし、進学も可能です。部活動やサークルなども共有できます。そこにはいろいろな出会いもあることでしょう。それもSei-Tanの魅力です。

筆者撮影 犀川の夏

Sei-Tanオープンキャンパスで見ていただきたいのは、大学の立地や環境、施設設備もさることながら、そこに集っている人たちの姿、「人間」です。Sei-Tanオープンキャンパスの特色は学生が前面に立ち、職員・教員が協力しながら一体になって企画、運営していることです。参加してくださる高校生や保護者のみなさん、Sei-Tanの女子学生たちがどうしてこんなに明るく楽しそうに活動しているのだろうと思うかもしれません。皆さん、キャンパスを回りながら、ぜひその秘密を探ってみてください。

さて、モノにはすべて形があって、それには目的が先行するのだと申し上げました。実は一つだけ例外があります。それは人間です。どんな夢に向かって生きようとするのか、どんな生き方をするのか、それを決めるのはあなたなのです。

Sei-Tanは、夢を持ち、「充実した2年間の大学生活」にチャレンジしてみたいという意欲のある方を待っています。

(「学長室の窓から」次回は9月25日の予定です。よい夏休みを!)