金沢星陵大学女子短期大学部

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【山田ゼミナール】小説に登場する場所を巡る鎌倉文学散歩

2023.11.21

文学・文芸を研究する山田ゼミナールでは、1年次、小川糸『ツバキ文具店』(幻冬舎、2016)を輪読しています。
鎌倉で暮らす「ポッポちゃん」と呼ばれる主人公が、代書屋を営みながら、厳しかった亡き祖母の本心や代書の依頼者の想いに気づき、成長していくストーリーです。フィクションでありながら、実在する場所が多く登場する作品でもあります。

ゼミ研修では、グループごとに小説を読んで印象に残った場所を訪れました。

学生のコメント

経営実務科 2年次 U・Mさん(石川県 金沢北陵高等学校出身)
初めて「聖地巡礼」というものを体験して、小説に出てくるお店や風景、街並みなどを実際に見て楽しむことができました。自分が主人公のポッポちゃんとして小説の世界に入り込んだような不思議な気持ちになりました。
ただ本を読むだけではなく、その本の舞台となっている場所に行く「文学の楽しみ」もあることを学びました。またグループで計画を立てて目的地まで協力して向かうという楽しさも同時に学ぶことができました。

経営実務科 2年次 S・Yさん(富山県 滑川高等学校出身)
私たちは「ツバキ文具店」に出てきた寿福寺に行きました。寿福寺は主人公のポッポちゃんがミツローさんにおんぶしてもらった参道で、ポッポちゃんの祖母が一番好きだった場所です。寿福寺の中には入れませんでしたが、とても静かで落ち着いた雰囲気でした。道中にはたくさんの木々があり、鎌倉の自然を感じることができました。
その後は小町通りで食べ歩きをしました。カレーパンを食べましたが、サクサクのパンや甘いカレー、とろけたチーズがとても美味しかったです。このゼミ研修で初めて鎌倉に行きましたが、自然の多さや景観が魅力的でとてもいい思い出になりました。

経営実務科 2年次 K・Mさん(石川県 小松商業高等学校出身)
本に出てきた場所に実際に行くことで、同じ場所に来たんだとワクワクしたり、登場人物たちの心情と自分が感じたことを比べたり出来て面白かったです。小町通りで食べ歩きをしたり、海で真っ赤な夕日を見たり、夜はお洒落なお店でディナーなど、全部が全部、本当に楽しかったです。忘れられない濃く楽しい時間を過ごすことが出来て、山田ゼミのメンバーで行くことが出来て本当に幸せでした!!
経営実務科 2年次 M・Sさん(石川県 輪島高等学校出身)
「ツバキ文具店」に登場する場所を実際に体感する事ができて、とても嬉しかったです。物語の舞台である鎌倉で、鶴岡八幡宮や七福神巡りの一つである宝戒寺とベルグフェルドというお店に行きました。物語を読みこんで、たくさんの意見交換を行ってきた作品なので、その世界観を感じる事で、さらにこのゼミ研修を楽しむことができました。
鎌倉でのゼミ研修は単なる旅行の楽しさだけでなく、自分で時間や予定を考えて行動する自立心や文学作品をより楽しみ、教養を深めるといった学びに繋がる貴重な体験でした。

経営実務科 2年次 S・Mさん(石川県 小松商業高等学校出身)
鎌倉に行くのは初めてで、鶴岡八幡宮や江ノ島などに実際に足を運び、想像以上の美しさで魅了されました。小町通りには美味しいものがたくさんあり、端から端まで何度歩いても飽きず、大満足の食べ歩きをすることができました。江ノ電に乗り、江ノ島に行ったのですが、海の綺麗さに圧倒されました。また、電車と道路、住宅との距離が近く、とても驚きました。江ノ電からの景色は見飽きることがなく、終始ワクワクしていました!
ゼミ研修では、ほとんどが自分たちでの行動だったので、初めての土地でわからないことだらけの中で、電車の乗り換えやホーム移動など、仲間と協力してたくさんの良い経験をすることができました。友達との仲もさらに深まり、とても楽しく充実したゼミ研修で、大学生活の中で1番の素敵な思い出になりました!!

経営実務科 2年次 N・Aさん(石川県 金沢伏見高等学校出身)
夏のオープンキャンパスでは、高校生に向けてなぜ人々が聖地巡礼に行きたくなるのかを、「ツバキ文具店」から考察し発表を行いました。私の班はレビューから考察を行いましたが、レビューの中には「鎌倉の人々のあたたかさを感じる一冊だった」と書き込んでいる人がいました。実際に鎌倉の街を散策する中で私は同じことを感じ、このレビューをふと思いだしました。
今回「ツバキ文具店」の舞台となった鎌倉、そして作中に登場したお店や名所に行ってみてなぜ人々が聖地巡礼をしたくなるのか分かった気がしました。実際に鎌倉に行ってみて、小説のシーンが頭に浮かんでくるのがとても楽しかったです。

経営実務科 2年次 H・Yさん(石川県 北陸学院高等学校出身)
私は鎌倉を訪れるのが初めてだったので、鎌倉駅に着いたときの街並みや情緒ある落ち着いた雰囲気にワクワクしました。私たちのグループは、「ツバキ文具店」に出てくる由比ヶ浜を訪れ、お昼は海の見えるテラスでご飯を食べたことがすごく思い出に残っています。
今回の1泊2日のゼミ研修で鎌倉の魅力を知ることができて、「ツバキ文具店」の登場人物の暮らしや雰囲気を体感することができ、短大生活の中でもかけがえのない思い出ができました。卒業して、また鎌倉を訪れる機会があったら、ゼミ研修を思い出して、また違う魅力を見つけたいです。

経営実務科 2年次 M・Aさん(石川県 小松商業高等学校出身)
私は今回のゼミ研修で初めて「聖地巡礼」というものをしました。小説に出てきた鶴岡八幡宮に行ったのですが、大きな鳥居や大石段の前にある舞殿など魅力的な建物がたくさんありました。建物は朱色で統一されていて、とても美しかったです。また、「ツバキ文具店」に登場した人達と同じ景色を見ていることがとても嬉しかったです。
旅行から帰ったあとにまた読み返したくなり読んでいると、同じ場所に行ったということもあり親近感が湧き、このお話に対する思いが強くなったのを感じました。小説に出てきた場所の他にも魅力的な所があり、楽しい思い出を作ることができました。 聖地巡礼をすることは、作品の感動を再度感じることができ、その土地の魅力を知ることに繋がる素晴らしい「一つの文化」だと思いました。