金沢星陵大学女子短期大学部

学長室の窓から

「訪れてみたい海外の2つの町-その1 プリンスエドワード島-」

10月5日

生きているうちに訪れてみたい外国の地を2つ挙げよと言われたら、一つはカナダのプリンスエドワード島、もう一つは現ロシアのカリーニングラード(旧ドイツのケーニヒスベルグ)です。プリンスエドワード島は皆さんご存じ、カナダ東部、セントローレンス湾の島。小説『赤毛のアン』の舞台です。恥ずかしながら、愛読者の一人。今読んでも楽しめる本です。私は、(近所の)レイチェル・リンドと妹のマリラ以外の女性を恐れ、「女性という不可解な生き物に笑いものにされている気がして落ち着かない」という、アンの養父、60歳のマシュー・カスバートがやけに身近に感じられ、大のお気に入りでした。
 
ところで、1972年の札幌冬季オリンピック大会で、フィギュア女子シングル銅メダル、当時18歳だったアメリカのジャネット・リン選手は妖精のようなかわいさで、当時の日本中の男性ファンの心をわしづかみにしました。いつの間にか、私はアンとジャネット・リンを同一視してしまいました。私は氷都といわれる八戸市で育ちましたから、ほんの少し、遊ぶ程度には滑れるのです。数回ですが、金沢星稜大学スポーツ学科のスケート実習(長野県)に連れて行っていただき、無邪気に喜んだことも懐かしく思い起こされます。でも悲しいことに、学生さんたちはジャネット・リンと言ってもほとんど知りませんでした。私は、スケートと言えばジャネット・リン、イコール赤毛のアンと連想ゲームのようにつながってしまいましたから、いつかプリンスエドワード島のスケート場を訪れたら、アンやジャネット・リンに会えるような気がしていたほどなのです。
 
そのプリンスエドワード島は、『赤毛のアン』は別格にしても、ロブスターが名物なのだとか。いつか現地でロブスターを求め、金沢の甘えび・加能かにとの食べ比べをしてみたいものです。甘えびもかにも、おそらくロブスターも(茹でたら)赤くなるのでしょうから、名付けて「赤色の宴」。失礼しました。アンのロマンチックな夢想とは違って、やはり食い意地が張った老人の世迷い事の夢ですね。
皆さん、プリンスエドワード島にもし行かれたら、アンが元気でいるかどうか、どんなところだったか、教えてください。