「園長先生の帽子」
4月25日
2002年から4年間、幼稚園の園長先生を兼務することになり、たいへん戸惑ったことを覚えています。帰宅して家内に「4月から園長先生なんだって…」と告げると、自宅が近かったこともあるのでしょう。
「あの○○動物園ですか?」
動物園職員の皆さんには失礼ながら、自分でもまだそちらのほうが…と思ったくらいですから、まさに青天の霹靂(へきれき)。当時は教育学部に所属していましたから、さすがに小中高・特別支援学校までは時折参観してきましたが、附属幼稚園は全く未知の宇宙でした。
筆者撮影、朝霧公園にて
4月になって園児と同様、ドキドキしながら登園。幼児教育はもとより素人でしたから、できることといえば、裸足で一緒に外遊び。白い帽子を用意しました。鬼ごっこで、この白い帽子が飛ばされると、ゲットした子が「園長先生の帽子」といって、大喜びで駆けまわり、追いかけると、次々に手渡しで逃げ回ります。はあはあ、ぜいぜい。双方ともくたびれ果てるまでのエンドレス。しかも大興奮のるつぼなのです。