金沢星陵大学女子短期大学部

学長室の窓から

学長から学生へ コロナ後の社会再建のために、今皆さんがすべきこと(補遺)

5月5日

このメッセージは、4月7日に発せられた「新型コロナ非常事態宣言」をうけ、本短大における遠隔授業の開始にあたり、学生の皆さんにお願いしたいことを簡単にまとめたものでした。その骨子は、必ず訪れるであろうコロナ後の社会再建と修復のために、若き学生の皆さんが力を蓄え、備えてほしいというものでした。
 
突然の災害や事故などの緊急事態に遭遇した時に、最初に自らの安全を確保することの大切さは「津波てんでんこ」という言葉でよく知られるようになりました。しかし、同時に、私はその次の行動が重要であると思います。人生のライフステージの中で、おそらく最強・最大の体力を持つ時期にある若者がしなければならないことは、自らの安全を確保した後、周りを見渡し、お年寄りや小さな子供たち、社会的弱者など、困っている人々に可能な範囲で手を差し出そうとすることです。「タイタニック」から一番先に逃げ出すのが屈強な若者たちだとすれば、それは、私の目指す教育ではありません。