金沢星陵大学女子短期大学部

学長室の窓から

「風と緑の楽都音楽祭」

5月6日

金沢という街の魅力の一つに音楽があります。まさに楽都金沢。駅に隣接する石川県立音楽堂(ここには邦楽ホールも!)をはじめ、市内に点在するコンサートホール、ジャズバーなども特筆すべきものではないでしょうか。
 
5月1日の地元紙に、犀川沿いにあったジャズバー閉店の記事が出ておりました。何度かお邪魔したことがあります。生演奏が売り物だったのですが、コロナ禍で客足が激減、大きなお店でしたから、さぞや経営も大変だったでしょうに、よくここまで頑張って楽しませてくれたなあと感謝です。オーケストラ・アンサンブル・金沢、能楽堂などと同じように、このジャズバーも金沢の「公共財」のひとつとして、みんなで支えてあげる仕組みがあったらと思いました。

筆者撮影、風と緑のさわやかな日

今年のゴールデンウィークは、首都圏に住む3歳になる孫娘一家の帰省も断念してもらい、ソプラノの直江学美さん(金沢星稜大学人間科学部こども学科教授)も公演される「風と緑の楽都音楽祭」に出かけたい気持ちも必死でこらえながら、「不要不急老人の務め」。悶々とStayHomeに明け暮れました。
 
昨年第1回目のコロナ「緊急事態宣言」をうけて、学生の皆さんにStayHomeを要請した身として(参照:お知らせ「学長から学生へ コロナ後の社会再建のために、今皆さんがすべきこと」2020.5.5)、3回目の「緊急事態宣言」下、石川県の感染状況も楽観視できない中で、出かけるのは躊躇(ためら)われたからです。なにせ第1回目の「緊急事態宣言」の日、東京の新規感染者数は87人。それでも恐怖に打ちひしがれたのに、今年の5月2日には879人と10倍以上になっているのですから。
 
インドでは新型コロナが拡大、死者数が連日3千人以上と危機的状況が続いている一方、イギリスでは5月4日、新型コロナウイルスの検査で陰性となった5千人がマスクを着けずに参加する音楽イベントが開かれたとのこと。世界の新型コロナ・パンデミックの状況は国や地域によってモザイク状であり、まだまだ終息の気配は見えません。
 
願わくは1年後、「風と緑の楽都音楽祭」をマスクなしで楽しみたいものです。