金沢星陵大学女子短期大学部

学長室の窓から

羨ましきかな エスコンフィールド北海道

6月25日

ある小規模学会が北海道大学で開催され、6月の第2週の週末、出かけてきました。金曜日の夕刻、梅雨のない初夏の札幌に到着。本学卒業生で旭川高専助教をしている阿羅功也さんと落ち合った後、日本ハム—阪神タイガースの交流戦ナイトゲームを観に、新球場エスコンフィールドまで車で送ってもらいました。ちなみに私は星稜高校出身奥川恭伸投手のいる東京ヤクルトスワローズを応援していますので、一野球ファンの立場で観戦です。

新球場は、野球場というよりドーム劇場。超特大のスクリーン2台と会場を取り囲む無数の大スピーカーが、七色の光と大音響を奏で、コンサート会場かと見まごうばかり。

3・4階席には熱狂的な阪神ファンが大挙押しかけて、トランペットなど鳴り物入りで応援を展開すれば、負けじと地元日本ハムファンの大応援団も盛り上がり、球場内は立錐の余地もなし。観客数がコンピュータで、28838人だったとのこと。また飲み物や食べ物の販売も全て基本スマホ決済で、普段使いなれない私は慌てましたが、全国交通系カードも使用可能ということで何とかビールにありつけました。

試合はファイターズ鈴木投手の好投、1番江越のホームランなどで4対0と日ハムの圧勝。地元ファンの喜ぶまいことか。阪神ファンの悔しまぎれのやけっぱち応援もそれはそれで見ごたえがありました。

さて、私が楽しみにしていたのは、昨年全国的に有名になったファイターズガールズの「狐ダンス」などのパーフォーマンスでした。私も昨年短大生たちとオープンキャンパスで踊った手前、本物を見ておきたいというのが主要な観戦動機だったのです。

筆者撮影 梅雨時の紫陽花

なんと試合開始前のセレモニーや観客と緒にベースニング、各インニング(回)の合間に全力疾走で現れては「狐ダンス」や「ジンギスカンダンス」を繰り広げ、再び全力疾走で消えます。表情やかわいらしいしぐさはスクリーンに大写し。ファイターズファンのかなりの若い女性が立ち上がって、一緒に「狐ダンス」を踊りだす場面にもびっくり。この日はなんと「タイガースガールズ」たちも一緒に狐ダンスを踊ってくれ、このダンスの老若男女、対戦相手や自チームを問わない楽しい盛り上がりと広がりにもびっくりしました。また、退場時の彼女たちの全力疾走フォームの美しさは鍛えられたスプリンターそのもの。運動能力の高さにも驚かされました。

「エスコンフィールドは、単なる野球場ではなくて、野球も楽しめる総合エンターテイメント施設なのです」という前述阿羅功也さんの地元民らしい誇らしげな説明が納得できました。

さて、石川県でも県立野球場の改修が話題になっているとのこと。雨雪の多い石川だからこそ、ドーム付きの球場が欲しいところ。エスコンフィールドの施設設備や活用、運営方法など大いに参考にすべきではないかと考えながら、帰途につきました。