金沢星陵大学女子短期大学部

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【山田ゼミナール×オペラ「高野聖」】コラボレーション報告

2026.03.11

年度末を迎えるにあたり、昨年11月に実施されたオペラ『高野聖』(原作:泉鏡花)とのコラボレーションを振り返ります。

山田ゼミナールは、来場者向け小冊子の制作を担当しました。原作小説特有の語りの構造や幻想的な表現を丁寧に分析し、その魅力を観客にわかりやすく伝えることを目指しました。
公演当日、学生は金沢歌劇座ロビーで小冊子を来場者へ手渡しました。文学を「読む」だけでなく「届ける」経験を通して、言葉が舞台芸術と結びつく手応えを実感しました。
この取り組みに参加した学生は本年度で卒業を迎えますが、この経験を社会の中で生かし、言葉の力を通して多くの人と関わっていくことを願っています。
(文:担当教員 山田 範子/写真:山口敦)

学生のコメント

経営実務科 2年次 N・Mさん(石川県 金沢伏見高等学校出身)
今回のような大きなプロジェクトに関われたことが嬉しかったです。「高野聖」について学び、まとめたものを発表する時や冊子作りをする時、初めは誤った情報を入れないようにと心配や不安の気持ちが大きかったのですが、スタッフの方に小冊子を褒めていただいたことで達成感を感じることができました。自分たちが作ったものを一般の方にお見せできたのも嬉しかったです。

経営実務科 2年次 Y・Yさん(石川県 金沢泉丘高等学校出身)
はじめて触れたオペラは、知らない世界へ足を踏み出すような体験でした。音楽が波のように押し寄せるたび、心が揺れ動いていきました。歌声での息遣いも、細やかな表情も、すべてが物語の一部として輝いていて、気がつけばその世界に入り込んだようでした。どんな作品になるのか想像もできなかったのですが、目の前で形を成していく瞬間に立ち会うほどに、興味が湧いて、最終的には大きなときめきへと変化していました。「何度でも観たい」と思わせてくれるようなそんな特別な出会いでした。

経営実務科 2年次 N・Yさん(石川県 金沢高等学校出身)
高野聖のオペラ公演に合わせて小冊子を制作し、当日来場者の方々に手渡すというプロジェクトに参加して、作品そのものだけでなく、オペラという表現形式の奥深さを改めて実感することができました。実際にオペラを観たときには、迫力ある歌声や生の音楽が全身に響き、登場人物の感情が強く伝わってきてとても感動しました。事前に作品を調べたり、考察したりした経験があったからこそ、舞台での表現の違いや演出の工夫にも気づくことができ、観劇体験がより豊かになったと思いました。今回のプロジェクトを通して、創作に携わる側の視点を少し体験でき、作品理解も深まり、学びの多い貴重な機会となりました。

経営実務科 2年次 Y・Rさん(石川県 金沢桜丘高等学校出身)
最初に小説を読んだとき、「高野聖」という難しい作品をしっかり理解することに時間がかかりました。文章中の細かい表現からわかる鏡花の遊び心や幻想的な世界観をイメージしながら理解していきました。コラボでは「高野聖」を読み込んだ私たちならではの視点から、注目してほしいポイントをわかりやすく伝えるために、本編中で印象に残る表現、場面を冊子内で紹介しました。客席で私たちの作成した冊子を読んでいるお客さんがたくさんいるのが見えて、頑張って考えて良かったと感じましたしとても嬉しかったです。オペラでは女の恋愛感情が分かりやすく表現され、歌のみでなく踊りや演技で登場人物として生きている姿に引き込まれました。オーケストラや舞台演出で臨場感がプラスされ、小説の面白い場面がさらに印象深い場面になっていました。初めてのオペラ観劇が、自分たちが今まで読み込んで研究してきた作品でよかったと思いました。

経営実務科 2年次 S・Mさん(石川県 寺井高等学校出身)
はじめは、自分の所属ゼミとオペラのコラボレーションは「高野聖」という共通点があったから実現させていただけたという程の認識でした。しかし、実際にオペラの公演を見た時、出演者の熱演や、ステージ、音楽、スクリーンの演出、そして観客の歓声から、とても貴重な現場に立ち入らせてもらったと感じました。
特に公演の最後に出演者の方たちが手を繋いで礼をする姿を見た瞬間、今回関わった全ての方たちの顔が同時に浮かび、この素晴らしい公演は、全ての関係者の力があってこそ成り立つのだと身に染みるものがありました。この経験は、来年から社会人として、成果を直接表に出す役割だけでなく、それを支える「縁の下の力持ち」としての役割が非常に重要であることを強く感じさせてくれました。