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【ゼミナール】コロナでも諦めない！石川県内で楽しむゼミ研修（山田ゼミ）
2020.12.16
11月16日（月）、17日（火）
山田ゼミナールでは、「ゼミ研修」として1年次のプレゼミナールで輪読した小説に縁のある土地を訪れることにしています。
ところが、今年度は新型コロナウイルスの影響で、予定していた地域への研修ができなくなってしまいました。このような状況の中で、一時はゼミ研修実施を諦めかけましたが、ゼミ生の熱意によって、新型コロナに配慮した研修計画を練り直し、先日ついに石川県内でのゼミ研修を実現することができました。
1日目は金沢市内で活動。泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星の各記念館を巡り、金沢の風土と文学者のつながりを学びました。
この日は七尾駅周辺に一泊し、2日目は和倉温泉と能登島へ足をのばしました。森見登美彦氏の小説『恋文の技術』（ポプラ社、2011）に登場する実在の場所に行き、作者がその場所をどのように描写しているか確認し、表現の効果を考察しました。『恋文の技術』はプレゼミで扱った小説ではありませんが、今回の県内旅行を機に興味深く読み味わいました。
急きょ予定を変更したゼミ研修でしたが、そのおかげで二冊の素敵な小説に出会うことができました。また、実在の場所を描いた小説は多くありますが、それぞれの作品に作者固有の文体や表現の工夫があることに気づくという貴重な学びがあったと思います。
ピンチをチャンスに変えたこのゼミ研修が短大時代の良い思い出の一つとなればうれしいです。そして、仲間とともに学び、笑い合った記憶が、ずっとゼミ生の心に灯りをともし続けてくれることを願っています。
（担当教員より）
学生コメント
経営実務科 2年次 M･Yさん（石川県 金沢伏見高等学校出身）
室生犀星記念館では、記念館に入ってすぐに飾られていたたくさんの小説の表紙が印象的でした。私自身、小説が大好きなので、とても引き付けられました。犀星が猫好きであったことを知り、少し親近感を覚えると同時に、他の文豪と呼ばれる方々も猫好きが多かったということを思い出し、不思議な因果関係があると思いました。私は最近明治時代前後の文豪の作品にはまっているのですが、犀星はまだ読んだことがなかったので、この機会に読んでみたいと思います。
経営実務科 2年次 S･Mさん（石川県 金沢西高等学校出身）
文豪達の新たな一面に触れ、彼らの過ごした金沢がますます好きになりました。室生犀星は動物達につける名前が独特で、中でも｢カメチョロ｣という名前を猫につけていたことを知った時、可愛いらしいと思うと同時にネコにカメとつけるのはかなり斬新で面白いなと思いました。鏡花のみち、秋聲のみちでは「彼らは何を思いながらここを通ったのだろうか」と考えながら歩きました。
経営実務科 2年次 T･Yさん（石川県 寺井高等学校出身）
小説『恋文の技術』に登場する場所へ行ってきました。時間や距離の関係もあって、数多くは巡れなかったのですが、天候も良く、楽しい時間を過ごすことができました。コロナ禍で外出が厳しい今だからこそ、友達とこうして一緒にいられる時間がこんなにも幸せなんだと実感することができ、今まで以上に残り少ない短大生活を大切にしようと思えました。
経営実務科 2年次 K･Nさん（石川県 金沢西高等学校出身）
七尾に着いて、暗い道を歩きながら夜ご飯を食べに行ったことや、夜にみんなで部屋に集まったことなど小さなことも大切な思い出になりました。和倉温泉の足湯に入って、みんなでまったりしたのもとても楽しかったです。のとじま水族館は何度も行ったことがありますが、ゼミの皆と行くといつもとは違う楽しさがありました。たくさん喋って写真を撮って、より仲が深まったように思います。本当にもう一度行きたいくらい楽しかったです。
経営実務科 2年次 M･Aさん（石川県 金沢辰巳丘高等学校出身）
『恋文の技術』という小説に登場する場所を散策しました。小説に「イルカはガラス越しではあるが、俺の一切を黙って受け入れてくれる」とありました。水族館でイルカに会ってみると、イルカのする行動や振る舞いがあたかも自分にだけ特別に向けられているような空気感に包み込まれ、作者に共感しました。「能登島へつながる一本の細い光の糸」と表現されたツインブリッジが見られなかったので、また今度、自分の目で確かめに行こうと思いました。
経営実務科 2年次 M･Kさん（石川県 金沢商業高等学校出身）
今年はコロナもあって、授業で会う回数も先輩達より少なく、なかなか仲を深める機会もなかったけど、ホテルの部屋にみんなで集まったり、いつのまにか一緒に行動していたり、自然に仲良くなれたと思います。特にのとじま水族館が楽しかったです。私は人生で3回目の水族館でしたが、ゼミのみんなと一緒に行けて、たくさん写真を撮って、一緒にイルカショーを見て、本当に楽しかったし、一日があっという間でした。
