金沢星陵大学女子短期大学部

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【山田プレゼミナール】着物で巡る金沢文学散歩2022

2022.11.28

11月24日(木)

山田プレゼミナールは文学・文芸を研究しています。

今年度は、泉鏡花『化鳥』と『高野聖』を読み味わいました。泉鏡花は金沢市下新町に生まれ、生家跡が記念館になっています。久保市乙剣宮、そこから主計町へと続く暗がり坂、『化鳥』の舞台になった中の橋は、鏡花が幼少の頃に慣れ親しんだ場所であると考えられます。

今でも当時のおもかげを残すこの界隈を、着物で巡りました。泉鏡花記念館の他、金沢文芸館、徳田秋聲記念館などの文化施設を訪れたり、ひがし茶屋街周辺を散策したりして、文学と金沢の魅力について体験的に学びを深めることができた一日でした。

(文:担当教員 山田 範子 准教授)

参加学生のコメント

経営実務科 1年次 S・Mさん(石川県 星稜高等学校出身)
茶屋街付近を散策することも、着物を着て歩き回ることもあまり経験したことがなかったので、とても新鮮で面白いと感じました。泉鏡花の作品を読んだので、この景色を見ながらあの作品らができたと考えるといつもと違った風景に見え、昔にタイムリープしたような感覚を覚えました。今回の文学散歩で、金沢の良さを再確認することができ、より金沢を好きになることができたと思います。

経営実務科 1年次 T・Nさん(石川県 金沢西高等学校出身)
とても素敵な着物を着て、金沢文芸館や文豪たちの記念館など金沢を散策してきました。なかなかない経験ができてとても楽しかったし、いい思い出になりました。泉鏡花記念館には、プレゼミで読んだ『化鳥』の絵本や挿画が飾ってあり、沢山の資料を見ることができました。金沢文芸館の本で囲まれた空間がレトロで落ち着く空間でとても好きな場所でした。友達との仲も深まった文学散歩になりました。

経営実務科 1年次 M・Aさん(石川県 小松商業高等学校出身)
記念館に泉鏡花の小さなパネルがあり、かわいいなと思っていたら実寸大でした。そこで身長が150cmぐらいだということを初めて知り、とても驚きました。泉鏡花は19歳で作家としてデビューし、65歳でこの世を去るまでの46年間で約300編も作品を作り上げた事を知り、才能の塊だと思いました。まだ『高野聖』しか読んだことがないので、他の作品も読んでみたいと思いました。
経営実務科 1年次 O・Yさん(石川県 金沢伏見高等学校出身)
石川県に住んでいても、泉鏡花記念館や金沢文芸館、徳田秋聲記念館に訪れることがなかったので、文学散歩で訪れることができて、文学についてより深く学ぶことができました。金沢文芸館で、館内の方から泉鏡花の『高野聖』の英語版があると見せてもらいました。『高野聖』の表現の感性は海外でも認められていると知りました。

経営実務科 1年次 M・Sさん(石川県 輪島高等学校出身)
着物を着てそれぞれの情緒ある場所を巡り、貴重な体験をすることができました。特に泉鏡花の作品はゼミで扱っていたので、作品を読み、作者自身についても深く知ってからの散策はさらに楽しさや好奇心を感じました。金沢文芸館では泉鏡花文学賞を受賞した作品が展示されていました。自分の知っている作家さんがいて興奮しましたし、スタッフさんがとても丁寧に熱心に解説をしてくださって、本の話で盛り上がりました。勉強になると共に自分の感性を豊かにし、楽しむことができました。