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【プレゼミナール】学生字幕コンテスト2021に挑戦しました(横野・ビセットプレゼミ)
2021.11.24
「字幕翻訳」といっても、さまざまなジャンルがあります。皆さんがよく知っているのは映画の字幕でしょうか。今回はそれに比べれば地味ですが、ニュース番組「デモクラシー・ナウ!」の字幕翻訳に挑戦しました。「デモクラシー・ナウ!」はニューヨーク発の独立報道番組で世界各地の公共メディアで放送されており、広告収入に頼らず、従来のマスメディアとは違った、市民の視点に立ったグローバルな真実を発信しています。
今回プレゼミ生が選んだ課題は「知的財産権と人命」。パンデミックによる世界の総死者数は現在も増え続けています。ワクチンの知的財産権が厳格に適用されると、世界の多くの地域でCOVID-19ワクチン入手が阻まれる可能性があります。それにもかかわらず、当初、米国はワクチン特許の適用免除を拒んできたという内容で、SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」、ゴール10「人や国の不平等をなくそう」にも深く関係しているニュースです。
普段は受け身的にニュースを視聴するだけですが、日本語に翻訳することで知識が深まり、その知識の伝達に自らも参加する手応えがありました。
(文:担当教員 横野成美 教授)
参加学生のコメント
経営実務科 1年次 S・Sさん(石川県 金沢西高等学校出身)
前から英語の翻訳に興味があったので今回の授業はとても楽しかったです。翻訳をするのと字幕を付けるのでは違う技術が必要だということに驚きました。みんなと案を出し合いながら改善できてよかったです。これから映画を見る時など、話されていることと、字幕に注目して見てみたいと感じました。経営実務科 1年次 R・Sさん(石川県 星稜高等学校出身)
今回のコンテストで初めて翻訳に挑戦してみて思ったことは、ただ訳すだけではダメだということです。単語をそのままの意味で訳して文にすると違和感のある文章になってしまうことがありました。その単語がもつ複数の意味を調べ、日本語で似たような表現がないか探すことが重要だと学びました。今回は先生やゼミの友達に沢山助けてもらったので、次はもう少し自力で翻訳できるように頑張ろうと思います。経営実務科 1年次N・Tさん(石川県 羽咋高等学校出身)
英語をそのまま日本語に直すと不自然になるところがあったので、日本語で自然になるように翻訳するのが難しかったです。字数制限もあったので、英語力だけでなく、決められた文字数の中で日本語に直す日本語力も大切だと思いました。経営実務科 1年次 C・Tさん(石川県 金沢高等学校出身)
映像に翻訳を付けるには、ただ英語を訳すだけでなく、見やすいように、できるだけ多くの内容を詰め込みながら短くしないといけないというのがすごく難しかったです。この経験を活かして、これからまた英語の学習に力を入れていきたいです。経営実務科 1年次 R・Mさん(石川県 小松明峰高等学校出身)
日本語でも難しい内容を英語で読み取り、字幕を作成するのはとても大変でした。字幕は、文字数制限がある中でも視聴者に分かりやすく伝えられる工夫が必要だとわかりました。「デモクラシー・ナウ!」の活動を通して、翻訳・字幕の作成方法だけでなく、コロナウイルスワクチンの特許放棄についても学ぶことができて良かったです。