地域連携

【課題解決型共創インターンシップ/梁ゼミナール①】パートナー企業を迎え、製品体験とディスカッションを行いました

2026.10.06

9/25(金)

梁ゼミナールの梁准教授とゼミ生が、2026年度の「課題解決型共創インターンシップ」の初回となる企業との顔合わせに臨みました。梁ゼミナールのパートナー企業となるのは、白山市を拠点に断熱や耐火被覆など建築物に関する工事を手掛ける『伸栄工業株式会社』です。
この日は、同社の代表取締役である平本浩一さんをはじめとする計4名の企業関係者が本学を訪れ、事業の紹介と課題の提示、製品を体験する機会の提供までを行いました。

課題解決型共創インターンシップは、学生が企業で実務を体験する通常のインターンシップではなく、企業の課題解決に向けた提案に取り組むことで、経営の視点と目線を育む、より踏み込んだインターンシップです。経済学部の5ゼミと石川県中小企業家同友会の5企業がそれぞれタッグを組む中で、梁ゼミナールと伸栄工業はともに初参加ということもあり、梁准教授と平本代表らは開始時刻の直前まで入念な打ち合わせを行っていました。
ゼミの時間を迎えると、まずは平本代表が登壇し、伸栄工業の事業紹介とゼミ生への課題提示を行いました。伸栄工業は現在、工場や倉庫、店舗の屋根にアルミシートを貼る工事を通じて、厚生労働省が罰則付きで企業に求める熱対策に対応することで、依頼主のコストダウンと安心の職場環境づくり、そして省エネによる地球環境にも貢献しています。
平本代表が今回のインターンシップで梁ゼミナールに求めるのは、この熱対策用アルミシートの新たな活用方法の提案であり、設置後の顧客満足度100%を誇るの遮熱資材の可能性を広げる学生ならではの柔軟なアイデアに期待を寄せました。

平本代表に続く登壇者は営業部門の若手社員の古林さんで、アルミシートが建物内の暑さを抑えるメカニズムについての解説を担いました。暑さのもととなる熱には、物が直接触れ、熱い場所から冷たい場所へと移る伝導熱と、エアコンの風など、空気(気体)や液体の移動を介して伝わる対流熱、赤外線や電磁波などを通じて届く輻射熱があり、暑さを感じる原因の約75%を占める輻射熱を抑えるための素材として、純度99%のアルミシートが有効であることを説明しました。
なお、口頭とスライドによる説明のあとは、屋根材(鉄板)を使った実験も行いました。
アルミシートを施工したものと未施工のものに分け、均等に輻射熱を当てることで熱の変化を比較できる装置を前に、古林さんは学生にハンディータイプの温度計での計測を促します。
ゼミ生は、外側への施工では空からの熱を反射させ、内側への施工では室内への熱の放射を和らげる効果があるアルミシートの二面性を実感し、その有用性への理解を深めました。

体験後は、3つに別れたグループ単位で、今後の話し合いと簡単な案出しを行いました。リーダー、サブリーダー、撮影担当に役割を分担した各班は、今後、絞り込んだ案に基づいて実証実験を行い、その模様を撮影して、会社のSNSで発信するためのショート動画に仕上げます。ミーティング中は、古林さんら伸栄工業のスタッフが講義室を巡回しながら個別の質問にも応じ、ゼミ生らは、実験用に提供される高価な素材(アルミシート)への理解をより深めていました。
今後は、梁准教授が用意したスプレッドシートを使い、ゼミ生同士でも進捗を共有しながら、密度の濃い課題解決に挑みます。

学生のコメント

経済学部経営学科 2年次 Kさん(石川県 金沢商業高等学校出身)
伸栄工業の存在は今回初めて知ったのですが、熱の種類に関する知識や、アルミ製品を屋根の熱対策などに活用するという発想など、新鮮なお話を聞くことができました。また、グループディスカッション時に、自分が出したアイデアを肯定し、サポートしてくださる社員の方の立ち居振る舞いも誠実で、印象的でした。
今後はグループのリーダーとして、商品開発にもつながるような、今までにない商品(アルミシート)の活用法を生み出せるよう、しっかりチームを引っ張りたいと思います。

経済学部経営学科 2年次 Fさん(石川県 金沢西高等学校出身)
地元が白山市なので、伸栄工業という企業名には見覚えがありました。初めてお会いした社長や社員の方は皆優しく、説明も丁寧でしたし、デモンストレーションでは、薄いシートを1枚貼るだけで温度が下がることを実際に見て、その性能に驚きました。
また、ディスカッションでは、私たちが思いついたアイデアをまずは肯定し、受け入れてくださるなど、社員の方が話しやすい雰囲気も作ってくださいました。グループのメンバーは積極的にアイデアを出してくれる人ばかりでしたので、リーダーとなった私は、メンバーの意見を一つひとつ大切に聞き、活用案をブラッシュアップする役割を担いたいですし、全員が納得して成果を出せるという成功体験を積んでいきたいです。

経済学部経営学科 2年次 Oさん(石川県 遊学館高等学校出身)
さまざまなお話を聞く中で、スマートフォンの熱によるシャットダウンや、Wi-Fiの電波の通りの悪さが改善されるなど、アルミ素材が身近なツールにも活かせるという点に面白みを感じました。社員の方の説明はわかりやすく、その後も頻繁に話しかけてくれたことで、アイデアを膨らませることができたと思います。
チームリーダーとなりましたが、メンバーはよく知る間柄ですので、まずは全員で意見を出し合い、しっかり話し合えるチームにしていきたいです。そして僕自身は、さまざまな意見をまとめ、円滑に議論を進める力を身につけたいと考えています。