共通教養教育

Seiryo Outline

教養を深める。
それは、人間として
いきいき
と現代を
生きる
強さや力を
身につけること。

本学の教養教育の特色は、基礎学力の修得にとどまらず、教養を深めるための多彩な分野にわたる科目が置かれており、全学年を通して多様に学べる「くさび形教育」と呼ばれる設計が成されていることです。成長する自分を探しながら、興味や関心の広がりに合わせて自らの教養を培い、現代の社会に適応する柔軟な態度を養い、思考の幅を広げていくことができます。

01SEIRYO
liberal arts

身体感覚を
スキルの獲得に活かす

言語能力や情報処理のような実践的なスキルを身につけるには身体の感覚を意識することが大切です。特に、英語など語学系の科目やパソコンを扱う情報系の科目では、身体感覚を意識的に見直して、何度も反復したり身体の動きに目を向けたりすることがスキルの獲得に必要不可欠なプロセスになります。

02SEIRYO
liberal arts

言葉を使って思考の
多様性を学ぶ

知識のネットワークを支えるのは言葉とその力です。
言葉は多様な概念を創り出し、いままで自分の知らなかった概念や現象に名前をつけることができます。また、言葉を使って絶えず問いかけ、自らの言葉を発して表現することで、思考力が高められます。特に、人文科学系の科目では、言葉の力を身につけて、考え方の多様性を学びます。

03SEIRYO
liberal arts

心の動きを理解して
人とのつながりを深める

人を取り巻く状況と心の動きを想い描いて多様な角度から理解して課題に取り組み、人と人との絆を紡ぐ力を培います。身近にある様々な話題や状況や出来事について、適切な問いや応答がいつも求められます。その発言の内容を深め、観点を広げ、人とのつながりとコミュニケーションを豊かにしていくのは教養の力です。

主な教養教育科目

総合 教養ゼミナール、教養の門、教養の世界、教養ラボ、総合領域
情報学 情報リテラシー、情報学
哲学 哲学、論理学、心理学、倫理学、宗教学
歴史・地理 歴史学、人文地理学
政治・経済 政治学、法学、日本国憲法、経済学、経営学
社会・文化 海外の文化と社会、社会学、異文化コミュニケーション論、メディア論、教育学、文化人類学
自然科学 自然科学概論、教養数学、統計学、MDASHリテラシー、自然地理学、環境学、生活科学
芸術・美術 美学、デザイン学
健康・スポーツ ウェルビーイングと健康、スポーツとレジリエンス、 健康・スポーツ科学論
言語 言語学、音声学入門、コミュニケーション論、日本語リテラシー
文学 日本文学、英米文学
英語 College English、English、資格英語
初修外国語 中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語
留学関連 日本語上級、海外研修
キャリア教育科目 キャリア入門、キャリアプランニング、チームビルディング、プレゼンテーションスキルズ、業界課題研究、キャリア実践演習
教職科目 教職入門(中等)、教育学概論(中等)、特別支援教育(中等)、教育心理学(中等)、生徒・進路指導論(中等)、道徳教育の理論と方法(中等)、教育相談の理論と方法(中等)、教育社会学(中等)、介護等体験(事前・事後の指導を含む)、特別活動及び総合的な学習の時間の指導法(中等)、教育課程論(中等)、教育方法論(中等)、情報教育の理論と方法(中等)、中等教育実習・事前事後の指導、中等教育実習、教職実践演習(中等)

教養教育科目 一部紹介

教養の門

大学での学びはより主体的で自由なものとなります。自分自身の興味関心に従って広く、深く学ぶことができるでしょう。教養の門は、そのような大学での学びの入り口となる科目です。さまざまな教養教育科目のなかから選りすぐりの科目を例にあげながら、学ぶことの魅力や「考えること」「対話すること」といった知的活動の魅力を紹介する授業です。

身につく力

  • 様々な学問の広さや奥深さを感じて関心を広げられるようになる
  • 「教養」とは何かを考えられるようになる

哲学

この広い宇宙には地球外生命体(いわゆる宇宙人)は「存在」するのでしょうか。また、人間以外の生物(例えばダニ)はこの世界をどのように「認識」しているのでしょうか。

ふむふむ、こういった問題を考えるためには、宇宙人やダニについていろいろな知識が必要なようだ!そもそも、「存在」や「認識」とは何かと考えることも必要だろうな~
哲学という学問は、このように「ふむふむ」と広く考えること、「そもそも」と深く考えることを特徴の一つとします。考えることの難しさとその先にある楽しさを共に味わいましょう!

身につく力

  • 論理的に、批判的に、創造的に、ケア的に、体系的に、総合的に考える力
  • 対話を通じた、コミュニケーション力

心理学

心ってなんでしょうか?どこにあるんでしょうか?あるいはどこにもないんでしょうか?実はいま、考えたり感じたりしているあなたの心は、もういまのあなたの心ではなく、すでに新しいあなたの心になっているのを知っていますか? 心理学は、動物や人間の行動や心についての最も身近な学問領域の一つです。でも、たぶん、みなさんが日頃メディアで接したり興味や関心をもったりしている心理学とは全く違うイメージでもあるのが、この学術分野の特徴と言えます。この科目では、特に人間の感覚や知覚、記憶や学習、注意や思考、言語や文化、あるいは人とモノとの関係などについて学び、心の生物学的基盤としての脳との関係も理解してほしいと思います。

身につく力

  • くらしの中で不思議に思う心理現象にはちゃんとなまえがついていることがわかる!
  • 特定の場面や状況で他人や自分がどんな心理的状態になるかを科学的に理解できる!
  • 心理学的な見方や考え方によって自分の知識や経験を深くとらえ直すことができる!

倫理学

倫理学は、「よさ(善)」について考える学問です。みなさんは、自分自身や他の誰かにとってどうするのが「よい」のか、悩んだ経験はありますか?また、「よりよい社会」とはよくききますが、それはどのような社会なのでしょうか?何が「よい」かの判断は、個々人の性格や価値観、関心、社会的集団、文化、時代状況などにより大きく変わります。倫理学は、そうした個々に異なる「よさ」を、普遍的、絶対的な視野から探る枠組み(言葉、概念、テキスト、作品・メディア等)を紹介する授業です。

身につく力

  • 「よさ(善)」とは何かについて、体系的に考えられるようになる
  • 現在の自身の価値観、倫理観を客観的に把握できる

統計学

今日の天気予報は晴れでしたか?雨でしたか?これから世界経済はどう変化していくと思いますか?

それらを知るカギはデータです。

過去や現在のデータを集め、そのデータの意味や特徴を見極めて分析する。そうすることで統計的に未来を推測することが可能になります。

大学生活では(もちろん社会人となった後も)学部学科を問わず色々な調査や研究を行いデータを集めるという機会がでてきます。集めたデータをただながめているだけでは役に立ちません。 それらを意味のあるデータとして変換するために統計学の知識を身につけましょう。

身につく力

  • 統計学の知識を元にデータを読み解く力とそのデータを正しく相手に伝える力。

English(子供と英語)

"Let's speak English."

You may have been told this many times during your education, but never really had a chance to use your English to meet people and make friends. In this course, which is limited to 12 students, you will have plenty of opportunites to speak English with your classmates and teacher as we discuss the course theme: Children and English. We play children's games, learn children's songs and stories, and talk about our own experiences as children.

When you were a child, did you play with bugs? Have you ever climbed a tree? Did you have a secret hiding place?

You may find that you have many things in common with your classmates! You may also discover many interesting cultural differences in child's play.

身につく力

  • Students will gain confidence in using English to build real relationships with people and to talk about their own childhood experiences.

日本語上級

留学生のための日本語の授業です。

日本語上級Ⅰのクラスでの学びに続き、さらに日本語力をブラッシュアップします。アカデミックライティングをはじめ、日本語の4技能の総合的なレベルアップを目指します。学生が自由にテーマを選び、小論文の作成に取り組みます。また、短編小説のショートショートの速読や日本語でのディベートにも挑戦します。

身につく力

  • 大学でのアカデミックワークに必要な日本語総合力

資格英語

TOEICという英語の資格試験を知っていますか。国際ビジネスコミュニケーションに役立つ英語力を培い、0~990点のスコアで今の自分の立ちいちがわかります。合格・不合格ではなく、毎回の自分の努力が細かいポイントで表されます。TOEICは気軽に受験でき、問題のストーリーの展開、設問の種類、頻出する語彙には特徴があります。このクラスでは、TOEICの特徴や具体的な攻略法に加え、英語の分析力、音声学、そして国際ビジネスコミュニケーションに必須となる「人間力、問題解決能力」を模索します。英語を学ぶ自分の内に映し出される地域国際社会の中で、英語を使う自分に何が見えてくるのか、何ができるのかを発見しましょう。この探求に正解はありません。皆さんそれぞれの生きかた、それぞれの学びのかたちになります。

身につく力

  • 考える力
  • イメージする力
  • 新しい自分と世界を発見する力

海外文化事情

ヨーロッパの文化やホットな社会問題、またその背景にある歴史など、ヨーロッパについて幅広く学びます。また、フランス、ドイツ、イタリア、スペインを中心にヨーロッパ各国の歴史・社会・文化についての知識を増やし、広い視野と国際化時代を生きる上で不可欠な教養を身につけます。

身につく力

  • 国際ニュースについて必要な背景知識を持ちながら聞けるようになる
  • 海外の人とのコミュニケーションに役立つ教養が豊かになる

MDASHリテラシー

ネットショッピングでのおすすめ情報、道路の渋滞状況、学力偏差値etc...私たちの生活は、実はさまざまなデータを活用することによって支えられています。

この講義では現代社会を取り巻く様々な問題に対して、データを使って解き明かし、解決していくための考え方や手法を身につけます。

データを科学的・論理的に捉え・分析し・解釈することは、文系理系といった枠を超えて、今後の社会で求められる重要スキルです。情報機器や分析ツールを活用しながら、こうしたスキルを習得していきましょう。

身につく力

  • 根拠(データ)に基づく意思決定を行うための思考スキル
  • 「AIに奪われない仕事」を創出するための基盤となるスキル

教育方法論(中等)

この講義では「インストラクショナルデザイン」という効果的な教え方について学びます。インストラクショナルデザインとは、「学習者は常に正しい!」という立場から教え方を見直すものです。たとえば、生徒が眠くなってしまう授業、内容が難しくて頭に入らない授業は、教師の「教え方」に問題があり、改善の余地があると考えます。

インストラクショナルデザインは、学習者全員が短期間で目標に達成し、もっと学びたい!という気持ちで授業を終えることを目指します。そのための教え方のコツが授業にはたくさんちりばめられています。

身につく力

  • 授業を組み立てる力
  • 授業の改善点を見つける力
  • コミュニケーション力

中等教育実習事前事後の指導

この授業は教員免許取得に必要となる「教育実習」と、教育実習において効果的に学習するための事前・事後の指導を行うものです。中等の教育実習は教育実習生として中学校・高等学校の教育活動に実際に参加します。そのためには教師としての心構え・態度、そして責任を理解する必要があります。それらをこの授業で確認すると共に、教育実習生として現場の教師の実践から教師としての技術や振る舞いを学ぶ準備をします。

身につく力

  • 学校教育および教育実習に対する理解と主体的な態度
  • 自身の授業や自身の態度を批判的に捉えられる視点
教養教育部教員紹介

カリキュラム・ツリー/
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ナンバリング

「ナンバリング」は、授業科目に番号を付し、学修の段階や順序、授業科目間の関係性等を表し、教育課程の体系性を明示する仕組みです。

ナンバリング表記について

カリキュラムマップ

全学共通教養教育科目の「カリキュラム・マップ」は、日本十進分類区分にもとづき各科目の「分野」を分類し、「コンピテンシー・能力・技能等」との対応関係をマトリックスの形で表示しています。

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