地域連携

【課題解決型共創インターンシップ/野林ゼミナール①】パートナー企業による事業説明および課題提示を行いました

2026.10.19

10/6(火)

野林ゼミナールの野林教授とゼミ生(23名)が、今年度の「課題解決型共創インターンシップ」での取り組みを開始するにあたり、パートナー企業2社の代表を招いての顔合わせと、各社の事業説明および課題提示に臨みました。

冠に「共創」と付くインターンシップは、通常の「職場体験」ではなく、県内の5企業と本学経済学部の5ゼミを1対1のパートナーとして振り分け、現役学生がそれぞれの企業が抱える課題や地域の課題の解決に参加することで、学生の経営の視点と目線を育む「実践」の機会、「地域貢献」の機会として実施する取り組みです。さらに今年度の野林ゼミナールでは、ゼミ生を3組に振り分け、2社が提示する3種の課題解決に別々に取り組むという、新たな試みを始めます。

冒頭では野林教授より「課題解決型共創インターンシップ」そのものの趣旨と概要、パートナー企業である『ノムラ合成株式会社』と『株式会社武田工業所』の紹介があり、そのあと、両社代表による企業・事業紹介と課題提示へとバトンをつなぎました。

最初に登壇したパートナー企業は、金沢市を拠点に断熱材の加工・施工を担う『ノムラ合成株式会社』です。同社で代表取締役を務める野村昭夫さんは、スライドを用いた丁寧な事業説明を終えた後、「簡易ベッドをはじめとするオリジナル製品の認知度向上」と「自社技術(ウォータージェット加工技術)や断熱材を生かした新製品企画」という、「課題解決型共創インターンシップ」での取り組みを希望する2つの課題を提示しました。

『ノムラ合成株式会社』の野村代表

1962(昭和37)年設立の『ノムラ合成』が受け継ぐ会社の強みは、一般的に知られる「住宅用」だけでなく、バス・トラックや建機などの大型車を生産する大手ボディーメーカーの「車両用」の「エンジンルーム向け」断熱材を、長年にわたって提供し続ける確かな技術力と製品力です。
そんな老舗企業の二代目代表として、完全な下請け構造からの脱却を模索する野村代表は、コロナ禍以降、ウォータージェット裁断機やCADなど最新の設備や技術を積極的に活用することで、避難所で用いる簡易ベッドや冷え対策用のマット、ベビーベッドや1.5坪サイズの仕切りスペースなど、SDGsにもつながる断熱素材を生かした「これからの社会に求められる」オリジナル製品の開発・商品化を行い、その普及(営業活動)に努めています。

担当グループは今後、新旧の強みを生かした新製品案と、過去の実績と未来の可能性も含めた魅力的かつ効果的なSNS戦略で、『ノムラ合成』だからこそ打てる「次なる一手」を考えていきます。

『株式会社武田工業所』の武田代表

野村代表に続いて、小松市を拠点にブルドーザーやショベル、地盤改良機などの建設機械の部品製造や機械加工を手がける『株式会社武田工業所』の代表取締役社長、武田開成さんが登壇しました。同社がタッグを組む1グループに提示した課題は「若手の採用に向けたSNSの活用戦略」の検討です。

『武田工業所』は1946年創業の三代続く老舗企業で、『ノムラ合成』と同じく、メーカーとの長年にわたる対等なパートナーシップが証明する技術力と信頼感、それらを背景とした事業の安定感、将来性を強みとしています。安全、品質、コスト、納期にこだわる誠実な姿勢は今、親子向けものづくり体験、野球教室の開催など、地域への貢献にも向けられており、「社員を大切にする」福利厚生の充実にも配慮した新社屋への移行を進める武田代表は、担当グループに対し、会社の魅力を若者視点で発掘・発信するPR面での協力を求めました。

野村代表と武田代表が降壇した後は、野林教授が再びマイクを握り、年明け1月の最終報告会や2月の大学内合同報告会など、今後のスケジュールを周知し、グループの顔合わせを促しました。両代表と同席した各社の担当社員も、各担当グループの輪に入り、ゼミ生からの質問に応じ、交流を深めていました。今後はゼミ内での企画制作を進め、必要に応じて企業訪問も実施する予定です。

学生のコメント

経済学部経営学科 2年次 Fさん(福井県 福井工業大学附属福井高等学校出身)
『ノムラ合成株式会社』について初めて知ったのですが、災害時のエコノミークラス症候群などを軽減するオリジナル商品の開発などに社会への貢献度と魅力を感じましたので、そのあたりを切り口とした発信方法を提案することで、野村社長に貢献したいと思いました。
また、私は小学生のころから学級会や生徒会で活動してきて、現在は大学卒業後の進路としてコンサルティングの分野を目指しています。学生のうちから企業と連携した活動ができ、実践的な経験を得るために野林ゼミを選んだ経緯がありますので、グループ活動では、求められるならリーダーとして、そうでなくても縁の下の力持ちとして、みんなの支えになれたらと思っています。

経済学部経営学科 2年次 Kさん(石川県 小松商業高等学校出身)
今回初めてお会いした『武田工業所』の武田社長には、優しくて話しやすいお人柄を感じました。もともと私は「課題解決型共創インターンシップ」への参加など、ゼミの活動計画に魅力を感じて野林ゼミを選びましたので、企業を間近に知ることができるこの機会を活かし、企業のあり方を考えるのはもちろん、就職活動など、自分が将来進みたい方向性も同時に探っていきたいです。