トピックス
【人間科学部/教育社会学】 馳浩客員教授が「教育機会確保法の立法経緯と論点」について講義を実施
2026.10.21
10/12(月)
人間科学部こども学科の「教育社会学」の授業にて、本学客員教授の馳浩先生を講師に迎え、日本の教育政策の決定と実施をテーマに「教育機会確保法の立法経緯と論点」について講義を実施しました。
本講義の目的は、国において法律が制定され、自治体や学校現場で教育政策が実施されるまでの一連の過程について理解を深めることです。本講義では、不登校の児童生徒への支援などを定めた法律である、「教育機会確保法」※1)を取り上げ、法律の制定に至るまでの背景や議論、具体的な政策決定のプロセスについて学びました。講義では、馳先生が「教育機会確保法」の制定に向けてどのような課題を持ち、議論を重ねてきたのかについて、当時の経験を交えながら解説していただきました。不登校の子どもたちや、その子どもたちを支える保護者の思いに寄り添いながら、法整備の必要性を考え、実現に向けて取り組んできた経緯について知ることができました。
※1)「教育機会確保法」は、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(平成28年12月14日公布)の略称です。

また、文部科学大臣として法律の制定に取り組まれた経験に加え、石川県知事として、教育政策を地域の実情に応じて具体化していく立場からのお話もありました。国の制度をつくることと、その制度を教育現場で実際に機能させること。国と地方の双方の立場から教育政策に携わる経験をされた馳先生だからこそできるお話は、教育政策の決定と実行を一連の流れとして捉える貴重な学びとなりました。

さらに、法律の条文に注目し、そこに込められた意味や考え方についても解説していただきました。普段、何気なく目にする法律の言葉も、その背景にある社会的な課題や人々の思いを知ることで、違った意味を持って見えてきます。なぜその言葉が条文に入れられたのか、どのような議論を経て現在の形になったのかについて考える機会となりました。
今回の講義を通して、法律や制度の仕組みを学ぶだけでなく、その背景にある人々の思いや社会の課題にも目を向ける必要があることを学びました。法律という「理」の根底には、人々の思いや願いという「情」がある。法の成立、教育政策の決定、実行までのプロセスの理解を通して、制度と人の思いのつながりを考える時間となりました。今回の学びは、将来、保育・教育に携わる学生たちが、目の前の子どもたちの姿と社会の仕組みの両方に目を向け、教育課題を多角的に捉えるための学びとなりました。
今回の講義を通して、法律や制度の仕組みを学ぶだけでなく、その背景にある人々の思いや社会の課題にも目を向ける必要があることを学びました。法律という「理」の根底には、人々の思いや願いという「情」がある。法の成立、教育政策の決定、実行までのプロセスの理解を通して、制度と人の思いのつながりを考える時間となりました。今回の学びは、将来、保育・教育に携わる学生たちが、目の前の子どもたちの姿と社会の仕組みの両方に目を向け、教育課題を多角的に捉えるための学びとなりました。
(文:担当教員 森永 秀典)
学生のコメント
人間科学部こども学科 3年次 Sさん(石川県 金沢錦丘高等学校出身)
とても面白かったです。現場のことを考える上でどういう制度があったら、当事者、学校、また教員が動けるのかということを具体的に知ることができました。
やはり立法に携わっているからこそ視点が鋭く、一つ一つの発問がとても考えさせられるものでした。「不登校」の大きな問題点を取り上げ、なぜ不登校になるのか、そもそも教育の根本は何か、根本にある法律、憲法から、現在の状況を読み解き、その弊害や対策を考えていくという思考の流れが、議員立法に参加しているようで面白かったです。
学校の教育現場を変えるには、教員一人ひとりの学級経営の力や、学校全体の取り組みが重要だと考えていましたが、そもそも法律を作り、児童・生徒・教員・学校・地域を包括的に考えている馳さんがとてもかっこ良く思えました。そのような広い視点で物事を捉えられるようになりたいと思います。
とても面白かったです。現場のことを考える上でどういう制度があったら、当事者、学校、また教員が動けるのかということを具体的に知ることができました。
やはり立法に携わっているからこそ視点が鋭く、一つ一つの発問がとても考えさせられるものでした。「不登校」の大きな問題点を取り上げ、なぜ不登校になるのか、そもそも教育の根本は何か、根本にある法律、憲法から、現在の状況を読み解き、その弊害や対策を考えていくという思考の流れが、議員立法に参加しているようで面白かったです。
学校の教育現場を変えるには、教員一人ひとりの学級経営の力や、学校全体の取り組みが重要だと考えていましたが、そもそも法律を作り、児童・生徒・教員・学校・地域を包括的に考えている馳さんがとてもかっこ良く思えました。そのような広い視点で物事を捉えられるようになりたいと思います。
人間科学部こども学科 3年次 Mさん(富山県 富山北部高等学校出身)
今回お話を聞いて、法律に出てくる単語一つ一つに意味が込められ、しっかり考えられた言葉をつないだ法律だからこそ、現場での取り組み改善や、施設、人員の配置といった具体的な施策につながっていると思いました。
国民の意見や実際に作られた方の意図や思いを知ることができました。お話を聞いて、より一層教員という職に就いて、子どもが楽しいと思える学校づくりをしたいと思いました。
また、法律に関しても、言葉の一つ一つについて改めて考え直し、教員として働く前に本当の意味を理解した上で、教壇に立つことができるようにしていこうと思いました。
今回お話を聞いて、法律に出てくる単語一つ一つに意味が込められ、しっかり考えられた言葉をつないだ法律だからこそ、現場での取り組み改善や、施設、人員の配置といった具体的な施策につながっていると思いました。
国民の意見や実際に作られた方の意図や思いを知ることができました。お話を聞いて、より一層教員という職に就いて、子どもが楽しいと思える学校づくりをしたいと思いました。
また、法律に関しても、言葉の一つ一つについて改めて考え直し、教員として働く前に本当の意味を理解した上で、教壇に立つことができるようにしていこうと思いました。