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【経営学科/村上ゼミナール】地域企業との実践体験型PBLが始動 —学生の外部者視点を起点に、企業との対話から知識循環を生み出す—

2026.07.24

7/21(火)

経済学部経営学科の村上ゼミナールは、株式会社イー・トライアドおよび株式会社絶対そうしよ(共に本社:石川県金沢市)の協力を得て、2年次生を対象とした2026年度の実践体験型PBL(Project Based Learning)を開始しました。学内でキックオフを実施し、学生が事前調査に基づく初期提案を発表しました。

本PBLの最大の特徴は、企業から課題や正解を与えられるのではなく、学生自身が事業内容を調査し、自律的に仮説を立てて提案を行う点にあります。キックオフの場では、学生の想定と企業が実務上重視する論点(顧客関係、費用対効果、社内の役割分担、情報管理、継続的運用など)との間に乖離があることが浮き彫りとなり、単なる「面白さ」を超えた多角的な視点が必要であることが確認されました。

一方で、本PBLでは「学生の実務経験の乏しさ」を逆説的な強みとして活用します。業界の慣行にとらわれない視点から既存の前提を問い直すとともに、事前調査やヒアリング、資料分析を通じた客観的検証を重ねることで、知識不足や思い込みを排した提案への昇華を図ります。

株式会社絶対そうしよとのキックオフの様子

企業との対話は、単なる正解探しの場ではありません。担当者の反応、沈黙のタイミング、説明の順序といった非言語的な文脈から、学生は実務特有の機微を読み取ります。こうした相互作用の中で自らの判断軸を修正していく過程を経て、学生の内部に実務的な感覚が「暗黙知」として形成されていくことを期待しています。

この学生側の認識の変化は、分析結果や提案として企業に還元され、企業側にとっても自社の当然視してきた前提を再考する契機となります。こうした相互の問いとフィードバックの反復を、本ゼミナールでは「知識循環」と位置づけています。

今後はさらなる協議や関係者へのヒアリングを進め、調査結果と仮説の不一致が生じた際は、問題設定や評価基準を根本的に見直します。最終的には、このPBLを通じて培われた暗黙知や知識循環の成果を、他の学生や地域社会へ広く波及させる「ナレッジスピルオーバー」の実現を目指します。
(文:担当教員 村上 統朗)

株式会社イー・トライアドとのキックオフの様子

学生のコメント

経済学部経営学科 2年次 Tさん(石川県 金沢商業高等学校出身)
株式会社イー・トライアド様との初めての打ち合わせでは、サービス契約数の増加に向けた提案を行いました。私たちは、企業向けサービスの内容をわかりやすく示すことを中心に提案を作成しました。打ち合わせでは、この点が株式会社イー・トライアド様の問題意識とも重なっていることが分かり、早い段階から課題について意見を交わすことができました。
一方で、提案を実現するためには、サービスの内容を示すだけではなく、契約企業が本当に求めているものは何か、自分たちの提案によって何を提供できるのかを考える必要があることにも気づきました。
今回の打ち合わせは、当初の考えをそのまま進めるのではなく、問題の捉え方から見直すきっかけとなりました。今後は、仮説を立て、企業の方との対話や調査を通じて検証を重ねるとともに、ユーザーへのヒアリングやSNS運用にも取り組み、課題解決と事業の推進につながる提案へ修正していきたいです。