実践的な活動の経験を活かして憧れの保育士に

保育士を目指した一番の理由は、私自身が通っていた保育園の先生への憧れでした。在学中は様々な人の考えに触れ、実践的な講義から幅広く学ぶことができ、放課後児童クラブのアルバイトなどの課外活動でも多くの子どもたちと関わる経験ができました。
金沢市を志望したのは、市内の公立保育所での実習が決め手。子どもたちが何事にも自主的に、存分に取り組める環境が整っている点に大きな魅力を感じました。

面接では、具体例や経験を交えながら簡潔にまとめる伝え方に苦労しました。「原稿で覚えた発表のよう」との指摘を受けて以降、家族や友達にも聞いてもらい、誰が聞いても分かりやすくなるように練習を重ねました。
そして論作文では、先生の添削内容を読み解き、言い回しや表現などのテクニカルな部分も素直に取り入れて答案の修正に取り組みました。また、問われそうな課題についての自身の考え方を明確にしておくことで、本番を無事乗り越えることができました。

実技では、苦手な「ピアノの弾き歌い」や「絵本の読み聞かせ」の課題が公開されたらすぐに着手しました。先生方にサポートしていただき、友達と本番を意識しながら練習を重ねることで、しっかり対策することができたと思います。絵本は毎日家族の前で読み聞かせをして、スピードや目線などを修正していきました。

試験直後は「やり切った感」に満たされたのですが、やはり日が経つにつれ、不安な気持ちは増していきました。合格したときは一瞬信じられなかったのですが、素直に嬉しい気持ちが高まり、程なくして「応援してくれた人たちにすぐにでも報告したい！」と思い立ったことをよく覚えています。
後輩の皆さんも、自分でやると決めて取り組んだことなら、結果に関わらず後悔のない大切な経験になると思います。失敗を恐れず、勉強にも遊びにもやりたいことにも全力で挑戦しながら、充実した大学生活を過ごしてほしいです。