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【経済学部】松任駅南地区賑わい創出事業に取り組みました

2021.04.09

白山市観光ボランティアの方のアテンドによる4ゼミ合同現地視察

公益社団法人大学コンソーシアム石川が主宰する、令和2年度地域課題研究ゼミナール支援事業『地域課題発掘枠』に金沢星稜大学の「松任駅南地区(駅から在来商店街の地域)の賑わい創出(滞留性・回遊性の向上)に向けた調査と施策の提案」が採択されました。この事業は、県内高等教育機関と地域の協働推進を目的とし、活動費の助成や研究成果の発表会等による県内大学・地域の情報共有化も行われます。

松任駅南地区賑わい創出事業

白山市と連携して行われ、白山市の重要な地域課題の一つである白山市のゲートウェイともいうべき松任駅南側地区の賑わい創出に取り組む事業です。
今回は、4ゼミ合同(新ゼミ、齋藤ゼミ、梅田ゼミ、牧野ゼミ)の事業実施チームを結成し、各ゼミの強みを活かした調査活動・コンテンツ作成活動により、白山市に対して政策提案を行いました。
●各ゼミのテーマ
  • 【新ゼミ】松任駅周辺の文化施設の利用者アンケート調査
  • 【齋藤ゼミ】松任駅利用者のお勧めスポットのオンライン・ツアー作成(日本語・英語字幕付)
  • 【梅田ゼミ】白山市の利便性向上の方策ーすみよさランキングを用いてー
  • 【牧野ゼミ】SNSを利用した広報動画作成

松任駅周辺オンライン・ツアー画面(地域連携アクティブフォーラム -地域課題研究ゼミナール支援事業成果報告会-での報告)

今年度の活動によって、松任駅周辺の文化施設利用者の実態調査から、滞留性・回遊性向上に向けた課題を発掘でき、また、白山市松任地区全体の利便性調査から、松任駅南側地区を起点とした松任地区の利便性の向上に向けた課題を発掘することができました。さらに、これらの課題を踏まえ、滞留性・回遊性の向上に向けた具体的なコンテンツとして、SNS 向け及び動画サイト向けのバーチャルツアー・オンラインツアーの動画を複数作成することができました。
これらの成果は2月20 日にオンラインで開催された、大学コンソーシアム石川主催「2020年度大学・地域連携アクティブフォーラム -地域課題研究ゼミナール支援事業成果報告会-」にて報告。また、3月2日には白山市に対してオンラインでの成果報告会を行い、今後の活動へ向けたコメントをもらうなど充実した交流をすることができました。

白山市への成果報告会

2021年度以降も本年度の成果を踏まえ、引き続き白山市と連携し、賑わい創出にトライします。

学生のコメント

【齋藤ゼミ】人文学部国際文化学科 4年次 Y・Nさん(福井県 金津高等学校出身)
ゼミ活動として、コンソーシアム石川の地域関連事業で、松任駅周辺のオンラインツアー作成をするという企画を聞いたときはとても面白そうだなと思いました。それまで、松任駅で実際に乗り降りしたことはなく、どんな駅なのかもよく知りませんでした。しかし、動画作成のため実際に現地に行き、アンケート調査や街歩きをしてみて、駅周辺の沢山の魅力を発見することができました。
動画作成は、初めての挑戦でしたが、なんとか自分たちで納得のいくものになったと思っています。この動画を通じて、私たちが発見した松任駅周辺の魅力が沢山の人たちに伝わってほしいと思いました。それまで知らなかった松任の魅力を発見し、その魅力を多くの人に伝えるという楽しさを経験することができました。
【梅田ゼミ】経済学部経済学科 4年次 D・Cさん(石川県 星稜高等学校出身)
今回のインタビュー調査で白山市の方々がどのようにまち・ひと・しごと創成総合戦略に基づいて施策や政策に取り組んでいらっしゃるのかを聞くことができました。そこで白山市の魅力や強みというものを改めて知ることができ、特に白山の土地柄については新しい発見がありました。例えば、手取川の扇状地であることから地盤がしっかりしていることや、地下水が豊かで水がきれいということなど。特に盲点だったのは石川県は災害が少ないからそうした環境が安定していることです。
またエコシティの観点からはSDGsを中心に「持続可能なまちづくり」を目標に行政を進めているとわかりました。他には、各地域の公民館単位で独立的にできることをやってもらってその地域に合った取り組みを主体的に行ってもらうという白山市の考え方をとても興味深く感じ、この取り組みは白山市の負担を減らしているのではないかと感じました。そして、白山市の幸福度ランキングが上位であることを知り、その要因として白山市は幅広い業種の製品を製造して顧客のニーズに応えているからだということもわかりました。
【牧野ゼミ】経済学部経営学科 3年次 O・Aさん(石川県 星稜高等学校出身)
この松任賑わい創出の事業に参加して、実際に松任の活性化をテーマに取り組んでみて、なかなかできないような貴重な体験ができたと同時に地元のことをさらに知る機会にもなりました。今年はコロナ禍での活動で今までとは異なる方法での賑わい創出をポイントに活動してきましたが、松任の良さや魅力をより多くの人に知ってもらうこと、町おこしの難しさも感じることができました。今回の活動を通して松任の魅力に気づく人が増えたり、行ってみたいと思ってもらえたりすればいいなと思います。
【新ゼミ】経済学部経済学科 4年次 S・Aさん(富山県 南砺福野高等学校出身)
松任駅周辺の賑わい創出を目的としたアンケート調査を行い、どのような方がどの施設を利用しているのか、今後どのような施設ができてほしいかなどといった生の意見や実態を知ることができました。アンケートの結果によって、若者の施設利用や公共交通機関の利用頻度の少なさなど、多くの問題に直面し、より魅力を発信していきたいという想いが強まりました。
そこで、SNSの活用で魅力を発信することで利用頻度の向上を図ることができると思い、実践。しかし、情報を上手く行き渡らせることができず、改めて地域の魅力発信への難しさを感じました。また、地域イノベーションには“きっかけづくり”が重要だと考え、さまざまな視点で地域おこしのための提案を行いました。今回の提案の中で、少しでも多くの方々に松任の魅力を感じとっていただけると嬉しいです。