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【金沢星稜大学学会】2022年度人間科学部会学術講演会

2023.02.22

2月4日(土)

16歳の現役高校生でありながら、起業家、研究者である加藤路瑛氏をお招きし、「年齢・お金・常識など「何か」を理由に「今」をあきらめない生き方」をテーマに人間科学部会主催の学術講演会を開催しました。

感覚過敏を有する加藤氏は、小学生の頃から「社長になりたい」という夢をもっていました。周囲からは「大人になってから」「大学で勉強してから」などと言われ、取り合ってもらえませんでした。しかし、加藤氏は「子どもだから」「お金がないから」といったことを理由に「今」をあきらめたくないとの思いを強くしました。そして、12歳で会社(株式会社クリスタルロード)を創業し、代表取締役社長を務めます。また、13歳で感覚過敏研究所を設立し、所長を務めておられます。そんな常識や固定観念にとらわれずに挑戦し続ける加藤路瑛氏が経験してきた世界を通して、多様な生き方、今をあきらめない生き方についてお話ししていただきました。
「障害は社会の敗北である。病気や障害、様々なマイノリティによって生き辛さを抱えている人がいることは、その人の問題ではなく、解決方法を提示できない社会の問題である。」というお話がありました。「多様性」や「共生」という言葉が不要なくらい、他者との違いを受け入れられるような社会の創造、年齢や障害など何らかの理由で「今」を諦めなくてよい社会の実現を力強く呼びかけられました。

加藤氏の熱いメッセージは、約410名(人間科学部学生および教員約360名、一般参加者約50名)の受講者一人ひとりの胸に何らかの衝撃を与えたのではないでしょうか。