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【経済学部/野口ゼミナール】地域の魅力を考えるフィールドワーク in 淡路島の実施

2022.06.10

6/4(土)、5(日)

経済学部経営学科の野口ゼミナール(広報PR・ブランド研究)ではシマトワークス社(兵庫県洲本市)とグロースリード社(石川県金沢市)、そして洲本市役所企画課(兵庫県洲本市)の協力のもと、淡路島で地域の魅力を考えるフィールドワークを実施しました。
今回のフィールドワークには本学の学生のほか、日本在中のベトナム人の方もメンバーに加わり、様々な視点での活動となりました。
野口ゼミナールのゼミ生有志(4年次2名、3年次9名)は、まずシマトワークスさんが企画を担当したfarm studioという新しい形の体験農園を訪問しました。
ここは元々耕作放棄地でしたが、地域の人々が手を加え昔の姿を取り戻そうという試みが行われています。

学生達はfarm studioで農地のありかたを考えた後は、淡路島の中央部に位置する洲本市に移動し、街の中心部をグループに分かれてフィールドワークを実施しました。学生達に与えられたテーマは「あなたにとって、魅力的に映った洲本市」で、自分なりに魅力に写った建物、風景・情景、もの、行為、感情、人物ほかを、許可の上スマホで撮影しつつ、地域住民の人へのヒヤリング調査を実施しました。
フィールドワーク後はグループで情報を共有し、洲本市役所の職員の方にプレゼンを実施しました。
2日目は、自分たちでフィールドワークのテーマを設定し、活動範囲を淡路島全土に広げました。学生等が考えたテーマは「淡路島と地元金沢の海とスーパーマーケットを比較する」「淡路島の海が提供する価値とは」「淡路島のお祭りと人のつながり」です。
今回のフィールドワークでは、学生らは暖かい淡路島の人々に支えられ、また地域のキーマンを紹介してもらいながら、少しずつ地域とは何かを自分たちなりに掴んでいきました。それと同時に、地域の様々な人の働き方を知り、今後の就職活動や自分の将来像についても考えを深めました。

学生のコメント

経済学部経営学科 4年次 R・Mさん(石川県 星稜高等学校出身)
今回の活動で私が学んだことは、ブランドとしての強さは「内部(今回は地元民)にどれだけ浸透させられるか、アピールできるかだ」と感じました。特に2日目のフィールドワークで強く感じました。
私たちのグループは金沢と淡路島のスーパーマーケットを比較してみました。金沢のスーパーマーケットでは、石川県産の海産物や野菜が並んでいても、店側がそのことを主張するようなアピールはあまり見られません。一方、淡路島は観光地や駅にのみ力を入れているのではなく、地元民で賑わうスーパーマーケットでも淡路島ブランドをしっかりと地元民にアピールできています。至る所に淡路島コーナーが設置され、スーパーマーケットに立ち寄るだけで金沢との地元民に対する地元のアピール力の差を感じました。

経済学部経営学科 3年次 Y・Kさん(石川県 金沢西高等学校出身)
この2日間で自分でも驚くほど、地域の魅力について考え続けました。歩くたびに「この看板が与える価値は何だろうか」「この建物があることで観光地としてどんな役割を担っているのか」と考えるようになっていました。正直、なんでこんなに考えてしまうのだろうと私自身も驚きました。
そのような考え方ができるようになるきっかけを与えてくれたこの2日間は、私にとってとても価値のあることで、次回の活動でも生かしていきたいです。

経済学部経営学科 3年次 J・Tさん(富山県 大門高等学校出身)
今回のフィールドワークで私が最も印象的だったのは、島民の人柄です。同じ日本国内でもこんなにも違うのかと衝撃を受けました。イメージとしては1のことを聞くと、10のことを教えてくださるといった感じです。
また、話にはよく話し上手や聞き上手などいった役割が求められますが、淡路島の人々は非常に聞き取り上手であると感じました。こちらがどのようなことを知りたいのか、興味があるのかといったことに例え拙い質問だったとしても、的確な返答がくるのが印象深かったです。