
国際交流
【留学】オーストラリアへの留学報告~2年越しの思いが実現~
2022.10.12
ようやく留学生の送り出しと受け入れが再開され、8月からオーストラリアに留学した、経済学部経営学科 4年次 N・Kさん(石川県 金沢伏見高等学校出身)に、現地での学びや帰国後の気づきなどを語ってもらいました。
やっと行けた留学。現地に行くまでの道のりが長く、険しかったです。
実は、2年次に長期で留学に行く予定でしたが新型コロナの影響で断念。3年次になってからもロックダウンや留学生の受け入れ停止などが続いており叶いませんでした。今回、就職活動も一段落し、ようやく念願の留学が実現した形です。
出発の2日前からパッキングを始めるなど少しバタバタな状況で始まった留学準備。何より慌てたのは、普段電車に全然乗らないため、大阪駅から関西空港に向かうまでの道のりがわからず、駅で迷ってしまって(笑)。無事オーストラリアに着いた時は、思い描いていた“混雑した空港”とは違い少し閑散としていましたが、良い意味で日本と似た雰囲気で安心したのを覚えています。
本場の英語そのものを学ぶだけでなく、他国出身学生との熱量の違いを実感。
西海岸のパースという都市に4週間滞在し、西オーストラリア大学(UWA)で週5日授業を受けました。平日は8時半から午前中いっぱい授業を受け、放課後は昼食を買いに出かけてそのままパースの街を探索してから帰宅するという日々を送りました。
英語の4技能を万遍なく学ぶ中で特に勉強になったなと思うのは、英語のフレーズや単語の細かなニュアンスの違いを教わったことです。例えば、writingの試験でpick out my first-hand experienceという表現を使用したところ、“pick”がカジュアルな表現であまりそぐわないということや、日本人が多用しがちなrecommend somebody to doという言い回しはネイティブは使用しないということを知り少し驚きました。他にも多文化社会ならではの学びが多く発見の連続でした。
美しい自然とフレンドリーな家族に囲まれて過ごしたことで感じたあたたかさ。
基本的にはホームステイだったのですが、ファザーとマザーは隣の一軒家に住んでいて、息子のフィリップともう一人の留学生と私の3人はアパートに滞在するというスタイルでした。平日はアパートに帰るとフィリップも仕事から帰宅しており、キッチンで話したり一緒にクイズ番組を見ながら過ごして、18時になると隣の一軒家に行ってファミリーの皆で夕食をとりました。皆話し好きで会話が止まらず大体毎日2時間は話していましたね。ファザーとマザーは共にリタイアしていましたが、教会で子どものお世話をするボランティアをしていたりと活発に過ごされていて、そういったお話を聞くのも面白かったです。
外食ではフィッシュアンドチップスをよく食べたのですが、これが特に美味しいからという訳ではなく、物価の高い現地で最もコストパフォーマンスが高かったからです。やっぱり日本の白いお米が恋しくなり、帰国後はお鍋などの和食を食べてほっこりしました。
国境を越えてコミュニケーションを取ることの大切さを再認識できました。
念願の留学が実現でき、初めての海外を経験して、あらためて英語という言語を用いて他国の人々と繋がれる楽しさ、異文化理解、英語の自信を得ました。オーストラリアに滞在したことで日本と比較して物事を考えることができるようになったと思います。また、海外の人から感じていた距離感の近さや主体性は、英語という言語がそうさせているのだとしみじみ感じました。特に公共交通機関を利用する際や人とすれ違う際に気軽に挨拶して話す日常が良いギャップに感じ、また、冬から春にかけての季節でしたが、気温が1桁台でもタンクトップで外を歩く人が多いことに驚きを隠せませんでした。