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【人間科学部/西村ゼミナール】視覚障害の方と共にサッカー観戦を楽しもう!「Future Challenge Project」への参画

2022.10.21

10月2日(日)

2022明治安田生命J2リーグ第39節 ツエーゲン金沢×ファジアーノ岡山戦にて「Future Challenge Project」が実施されました。このプロジェクトは視覚障害者を対象に、共にサッカー観戦を楽しむことができる環境をつくりあげることを目的に、石川県内の各団体の協力の下、実施されています。

本学からはスポーツ学科地域スポーツマネジメント研究室・新谷研究室が参画し、試合当日までに様々な企画準備を行いました。
視覚障害者の方への理解を深めるための施策・きっかけづくりを展開し、イベント当日は県内外の観戦客が体験に立ち寄る姿も多く見受けられました。

当日の実施内容

①学生による視覚障害者の介添え
②ブラインドサッカー体験
③選手応援横断幕掲出体験
④選手バス入り待ち体験
⑤啓発、体験ブース
ブラインド麺モリー(ゆるスポーツ)、介添えウォーク(階段・段差体験)、視覚障害疑似体験
⑥試合観戦

Future Challenge Project実行委員会

「あうわ」視覚障害者の働くを考える会 / 金沢市市民活動サポートセンター / 金沢星稜大学 スポーツ学科地域スポーツマネジメント研究室・新谷研究室 / ツエーゲン金沢サポーター / ツエーゲン金沢BFC / ツエーゲン金沢 ※五十音順

学生のコメント

人間科学部スポーツ学科 3年次 T・Yさん(石川県 星稜高等学校出身)
ツエーゲン金沢さんをはじめとした、県内の団体さんのご協力のもと、FCPの一員として運営・企画に携わらせていただきました。
このプロジェクトに取り組む前までは、「視覚障害」についてあまり理解していませんでしたが、活動していく中で、新しい学びや視覚障害者の視点としての考え方を得ることができました。「楽しく視覚障害について理解してもらう」をモットーに日々取り組む中で、様々なことに頭を抱えることが多く、運営・企画側の苦労を感じました。当日は、「ブラインド麵モリー」と「階段ウォーク」を行いました。体験された方々にとって、視覚障害について知るきっかけ作りができたと思います。ご協力頂いた全ての皆様、このような機会を与えてくださった方々に心から感謝申し上げます。
人間科学部スポーツ学科 3年次 M・Hさん(富山県 富山商業高等学校出身)
今回のFCPを通して「もう少しやここ、そこ」といった視覚頼りの曖昧な表現をしないことや「あと○歩で階段があります」などといった細かなコミュニケーションの大切さと他者に対しての気遣いの心が大切だと学びました。
また、会場にいる全員で一つになって応援し、点が入ったら喜び、笑顔で喜びを共有し合う。障害の有無に関わらず会場に大きな心の輪ができていて、スポーツの力や素晴らしさを肌で感じ、感動しました。こうした活動がこれからも続き、多くの方々にこの気持ちを味わっていただくことによって「思いやりの心」をもつ方が増え、本プロジェクトの目的である「障害のあるなしに関わらず共に暮らし続けられるまち」を作り上げることができると信じています。
ツエーゲン金沢さんをはじめとするご協力していただいた全ての方々へ感謝申し上げます。貴重な経験をありがとうございました。


人間科学部スポーツ学科 4年次 U・Sさん(石川県 星稜高等学校出身)
昨年も同じプロジェクトに参加しましたが、今回は前回の反省点を活かし、より多くの方々にSDGsについての課題を知っていただくことができたのではないかと思います。
私たちはプロジェクト内で3つの共有(知識・気持ち・情報)を通して「お互い様があふれる街づくり」を実現することを念頭に活動してきました。スポーツの力を使って課題解決に進んでいくプロジェクトを企画、運営できたことは地域スポーツマネジメントゼミナールに所属する学生にとって深い学びの場となりました。少しずつ規模を拡大し、このまちの大々的なイベントになっていけばと思います。
これからも「共生社会」の実現に向けて様々な取り組みがなされていくと思います。是非一度スタジアムに足を運んでいただき、誰もが楽しめる応援の雰囲気などを味わっていただければと思います。最後に本プロジェクトにて学びの場を設けてくださったツエーゲン金沢さん、プロジェクト成功のためにご協力いただいた全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。