学長コラム

「金沢星稜大学運動部の活躍」

2023.06.01

「星稜大がV王手」。北陸大学野球春季最終週、首位の金沢星稜大は3位の金沢学院大との第1戦(2戦先勝で勝ち点獲得)を6-4で制し、2008年春以来の優勝に王手をかけた。(北國新聞2023.5.21)

この地元新聞記事を読み、前日上越市の北信越大学バレーボールに続いて、21日(日)、13時開始の能美市・寺井球場に駆けつけました。何せあと1勝すれば2008年春以来の優勝、同時に神宮の全国大会に出場できるのです。その決定的瞬間に立ち会いたい。そう思ったのは私だけではなかったようで、寺井球場の内野応援席は大勢のファンでほぼ満席でした。球場周辺の黄金色に輝く麦秋が風に揺れる爽やかな日でした。

今シーズン「投手陣の粘りが際立つ」と高評価の金沢星稜大、幸い打線も好調のようで、前日2安打3打点の稲田選手の「ここまで来たら気持ちで負けないことが大事」との新聞コメントも頼もしい。

試合展開は金沢星稜大が先取点を挙げましたが、金沢学院大に逆転されて1-2。終盤、投手陣に疲れが見え、1-4でこの試合を落としました。 翌日の最終戦、開幕以来の接戦続きでなんと14試合目だったそうです。粘り強い星稜の投手陣と選手たちといえども、疲労はピーク。善戦しましたが、連敗して、3位に沈み、神宮の夢はお預けになりました。

パンフレットを見ると、金沢星稜大学の部員数は70名余で1ページに収まっていますが、金沢学院大学は200人余りと3ページ。選手層の厚みが違い、スタンドの応援数もほぼ3倍です。

この日の夕方、ある会合で某大学の責任者と同席させていただきました。大学野球の結果を尋ねられ、「残念ですが…」とお答えしたところ、「いや星稜さんはあの人数でよくやっています。立派ですよ」と思わぬ激励をいただきました。見てくださる方は見ているのですね。見る人々から応援を受け、支持してもらえるのが大学スポーツのあるべき姿です。

私は「努力すれば夢はかなう」などと単純には考えていません。「努力しても夢がかなわない」ことの方が現実には多いでしょう。ですが、「叶わずとも夢を持つこと、そのために努力すること」ができることが若さの力であり、そのようにできる人が幸せなのだと思います。 今回の野球部、結果的に優勝に至りませんでしたが、みなさんの謙虚さとあきらめない、粘り強い戦いに、よくやったと心からの拍手を送りたいと思いました。

金沢星稜大野球部の部員諸君、監督、コーチ、部長はじめ関係者の皆さん、私たちにまで大きな夢を見せてくれてありがとうございました。おかげさまでまた次の夢を見ることができます。

ところでバレーボール、最終結果は男子みごと優勝、女子は4位だったとのことです。
おめでとうございます。バレーボールにしても野球にしても、見ている人々や市民から応援され、支持される運動部を指導してくださっている教職員の皆さんに満腔の敬意と感謝を申し上げます。私からのスタンディング・オベーションです。

筆者撮影 今年のヤマボウシはたくさんの花(杜の里)