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【経済学部/観光事業論】「小規模宿泊施設の起業と運営」について理解を深めました

2023.12.21

2023年12月

経営学科の専門教育科目「観光事業論」では、国宝・善光寺(長野市)の門前にある宿泊施設〈1166バックパッカーズ〉の経営者・飯室織絵さんをお招きし、宿泊業の起業に至るまでの背景や動機、開業資金や毎日の売上に対する考え方、コロナ禍での経営課題について伺いました。
まだ新型コロナウイルスの影響が色濃く残っていた昨年度と異なり、インバウンドが戻ってきた現在の状況についてもお話いただきました。

授業の後半の質疑応答では、「長野市以外での起業を考えたことはありますか」や「育児とゲストハウス運営を両立するうえで大変なことはありますか」などの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
(文責:石川 美澄 准教授)

学生のコメント

経済学部経営学科 3年次 O・Tさん(新潟県 新井高等学校出身)
今回のお話を聞いて特に印象に残った箇所は、利益を上げるためにどうしたら良いかという部分です。
利益を上げるためには「稼働率を上げるか、単価を上げるか」の選択肢がある中で、同じ3万円の利益を生み出すにも単価が低ければ客数でカバーしなくてはならないため、スタッフ一人一人に対する負担は大きくなってしまう。しかし、客単価を上げればそもそも人が来なくなってしまうというジレンマが非常に難しい部分かつ経営力が問われる所であると考えさせられました。

経済学部経営学科 3年次 N・Sさん(石川県 野々市明倫高等学校出身)
宿泊施設が自分自身のアイデアを試せるステージとなり、出会いや自分を見つめ直す機会を与えてくれる場所にもなる、その新しさに驚きと同時に考えさせられることが多くありました。お話を聞いていて、アルバイト・経営者・お客様全員がまるで一つの家族のようだと感じました。
1日を過ごすために泊まるのではなく、自分の家以外で安心できる場所・人がいるサードプレイスとしての役割があり、ただいまやおかえりを言い合える宿泊施設は唯一無二の存在だと思いました。そしてそれができているのは、経営者のお客様を大切に思う気持ちと行動が反映されているからこそだと思いました。