トピックス

【金沢星稜大学市民講座】(第98回)「子どもに触れることの意味 —『手ぶくろを買いに』の読みあい会—」を開催しました

2023.12.25

11/11(土)

今回は、三好伸子 人間科学部教授が標題のテーマで講義を行いました。

講師が保育者時代に乳児をだっこした経験を踏まえ、訪問した社会的養護関連施設で、だっこをすると様々な制約があると知り、「触れること」が現代社会では軽視・軽減されていると認識されました。「触れること」は子どもの成長・発達に重要であり、絵本を読み聞かせることや午睡(こどもの睡眠)を通じて研究を行っています。

午睡場面に着目した「触れること」の現状に対しては、以下の三つの課題があると指摘されました。
1.保護者らの触れることの意識の薄れ
2.保育者らの議論不足
3.午睡の意味の不明確さ

加えて、多くの園では、保育者を効率的に休憩させる目的で集団午睡が実施されており、第四の課題として休憩改革(働き方改革)を指摘されました。 本講座には幼児が参加しており、実際に講師が『さわらせて』(みやまつともみ 作)を読みました。また、参加者と触れることの意味や人間の手の触感を思い起こすために『手ぶくろを買いに』(新美南吉 作)を読み合いしました。

参加者からは「日頃の育児の中で触れることの価値を再認識した」「感覚統合とかの考え方だと、子供が触れられる感覚、抱かれる感覚なんかも情緒などの発達に関わってくると考えられるので、もしかしたら現在増えている発達障害や不登校にも関連があるのではないか?」との感想が寄せられました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

三好伸子教授の研究紹介

【学内助成(個人研究)】
絵本の読み合いとラーニング・ストーリーの実践的検討

【科学研究費(代表)】
社会的養護の施設における保育記録の実践的検討