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【経済学部/観光事業論】これからの旅館業・観光産業について講演いただきました

2024.07.03

6/27(木)

経済学部の科目「観光事業論」では、山中温泉(石川県加賀市)の旅館「お花見久兵衛」の代表取締役・吉本龍平氏をお招きし、これからの旅館業ならびに観光産業の魅力・可能性について伺いました。
具体的には、昭和から現在までの旅館業のビジネスモデルの特徴や課題、マーケティング等の経営学理論の大切さ、新型コロナウイルス流行後から現在までに実施した自社のアップデート(新たな取り組み)についてお話いただきました。

授業の後半の質疑応答では、「ユーザーが書くクチコミ評価をどのように捉えていますか」や「今後、ますます外国人と一緒に働く機会が増えると思いますが、どのような教育をしていますか」などの質問が寄せられました。それに対して、吉本氏からは「自社が想定するターゲット層や提供できる商品・サービスと、お客様が期待するもの・要望するものとのギャップをいかに小さくするかが重要」であること、「外国人のスタッフに、日本のホスピタリティを教えるという一方向の社員教育ではなく、私たち日本人も外国人スタッフから海外の感性や価値観を学ぶという“ともに学び合う”という姿勢が必要」という返答をいただき、活発な質疑応答が交わされました。
(文:担当教員 石川美澄)

学生のコメント

経済学部経営学科 3年次 Y・Yさん(石川県 金沢北陵高等学校出身)
今回、観光業にもマーケティングにも関わりのある非常に面白いお話を聞くことができてとても勉強になりました。そして、旅館に対するイメージがガラッと変わりました。それと同時に旅館の幅広さも感じることができました。
特に印象に残ったのは、ターゲットを絞ることの重要性です。ターゲットによって、旅館自体のコンセプト、販売方法、広告の仕方などが変わってくるため、ターゲットをどう設定するかが重要だと思いました。お花見久兵衛さんは、ターゲットを絞りそのターゲットが何を求めて自分たちの旅館に宿泊しているかをしっかり分析・理解していると思いました。顧客が何を求めているかを理解しているからこそ、どの空間や施設を省いて、どのような施設や空間が新たに必要であるかを取捨選択できているのだと思いました。