地域連携

【地域連携】高校生と合同フィールドワークを実施しました

2024.08.01

7/6(土)

経済学部 石川ゼミ2年生21名と石川県立金沢商業高等学校 観光サービスコース3年11名が、小松市・加賀市で合同フィールドワークを実施しました。フィールドワークの目的は、秋のモニターツアー実施に向けて、旅行商品に取り入れる地域資源を発掘したり、観光関連事業者へのヒアリング調査を行ったりしながら、ツアーの実現可能性を検討するためです。

午前中は、「平松牧場Moo Mooまきば」や「ぶどうやさん西村」等を尋ね、スタッフや経営者のみなさまにヒアリング調査を行いました。観光客の受け入れ体制や体験内容、体験料金等、インターネットには掲載されていないことを尋ねました。とくに、農園や牧場の匂い(嗅覚)、ぶどうジュースやアイスクリームの味(味覚)は、現地でしか得られない貴重な体験・情報となりました。
(ちなみに、最近の観光研究では、「視覚中心の観光研究に偏り過ぎている」という指摘もあり、嗅覚や味覚、聴覚を軸とした研究・調査が進められています)
その後、山中温泉街ゆげ街道に到着しましたが、突然の豪雨によりまち歩きはやむなく中止に。急遽小松空港に立ち寄り、その後は小松駅前にある「カブッキ−ランド」の会議室でグループディスカッションを行いました。普段は大学生だけ、あるいは高校生だけで話し合いを進めていますが、今回は各自取り組んでいるツアーテーマごとに分かれて意見交換ができました。
(文:担当教員 石川 美澄)

学生のコメント

経済学部経営学科 2年次 T・Hさん(石川県 鹿西高等学校出身)
今まで学内で考えてきたプランについて牧場の方にインタビューし、現地や店舗内で実施できるかどうかを伺いました。しかし、実際にお話を聞いてみると、牧場側の人手が足りなかったり、作業スペースが足りなかったり、動物と触れ合うことが少し難しいと言うことが分かりました。座学では、ホームページを中心に調べていたが、それらの情報からは分からないことも多くあったことに気づけました。
経済学部経営学科 2年次 M・Nさん(石川県 星稜高等学校出身)
私は合同フィールドワークを通じて、インターネットでは得ることのできない情報を得ることができたので、実際に現地に行ってインタビューすることの大切さを学ぶことができました。また、「ゆのくにの森」を訪れた際、金沢商業高等学校の生徒が従業員の方以外に観光客の方にもお話を伺っている様子を目にし、その積極性に非常に刺激を受けました。合同フィールドワークで学んだことを活かして、より良いモニターツアーを作成できるよう頑張りたいと思います。

経済学部経営学科 2年次 H・Mさん(石川県 小松大谷高等学校出身)
今回、合同フィールドワークを行い、普段関わりのない高校生との意見交換ができたり、改めて小松市の魅力に気づくことができたりして、とても良い経験になりました。はじめに訪れた「ゆのくにの森」では、事前に考えておいた質問を用いて実際にお店の方にインタビューを行いました。インタビューを行う際に「対話を意識したインタビューを行う」という目標を立てていたのですが、緊張もありなかなか上手くいかず間が空いてしまうことが多くあったので、次回インタビューを行う機会があれば質問リストに縛られず、インタビューをする相手の話に応じて臨機応変に対話することを楽しむ感覚を掴んでおきたいです。
小松空港や小松駅周辺をひと通り周り終わった後に、高校生との意見交換を行い、小松市が抱えている問題の解決策を考えることや、自分が訪れなかった場所の情報を知ることができました。さらに南加賀について深く調査していきたいと感じました。