地域連携

【地域連携/佐藤ゼミナール】森本三谷地区を訪問しました!

2024.09.09

金沢市地域力再生課は2023年度より都市政策局に新しく設置された課であり、若者をはじめとした外部からの視点を生かした地域力の再生=地域の活性化、まちづくりの取り組みを行っています。佐藤ゼミでは、本年度より地域力再生課からの委託を受けて「地域力創造プロジェクト事業」を行っています。今回はこのプロジェクトにおいて調査地となっている森本三谷地区への現地視察を行いました。

まず三谷公民館にて自治会長さんから森本三谷地区の朝市をはじめとした地域活動についての説明を聞きました。その一方でこの地区の過疎化の現状もお聞きしました。特に公民館の隣にある三谷小学校も今年度で廃校になる等、地区内の若年層の減少がより一層進んでいることを知る機会となりました。 次に金沢市牧山ガラス工房にてガラス作品の制作の様子や地域との関わりについて聞き取りを行いました。かつては「どんぐりとガラスの里まつり」と呼ばれるお祭りが開催されており、地域住民との交流が行われていましたが、それが何故なくなったのか?その理由も聞くことができました。

これまでゼミ内において森本三谷地区に関する事前学習を行ってきましたが、実際に現地に赴いたことで、金沢市の農村部の地域実態の理解につながることができました。今後ゼミでは現地視察の結果を踏まえて、この地域を活性化するためにはどうしたらいいか?をGISを使った地図制作やデータ分析の手法も交えながら考えていきます。

学生のコメント

経済学部経済学科 2年次 K・Kさん(石川県 星稜高等学校出身)
今回の地域調査を通じて、実際に現地に行くことで感じ取れるものがたくさんありました。特に牧山ガラス工房の見学では、若手ガラス作家たちが創造力を発揮できる環境が整備されており、自然に囲まれた環境で作品を制作できることの素晴らしさを感じました。過去に牧山ガラス工房にて里まつりをやっていたそうですが、運営や作家の方々の事情で平成30年を最後に開催されていないので、正直勿体無いと思いました。三谷地区の活性化のためには必ず必要になってくる要素だと思います。 また、三谷地区の方から実際お話を聞いて、三谷地区の現状を打破したいという強い気持ちを受け取ることができました。お話の中で交流人口という言葉を強調されていていました。交流人口を増やすためには先ほどの里まつりのようなイベントが最善策だと思いますが、できていないという現状を踏まえ私たち学生の協力を仰いでいると思うので三谷地区の自然環境や朝市、レストランなどの素晴らしい資源を活かした取り組みを一緒に考えていけたらなと思いました。この地域調査を通して、三谷地区が持つ多様な魅力を感じることができました。また、過去の地域の持続可能な発展に向けた取り組みや文化の継承について学ぶことができました。地域の人々と触れ合いながら、自然、文化、そしてアートが交差するこの場所の素晴らしさを再認識する良い機会となりました。

経済学部経済学科 2年次 F・Mさん(石川県 金沢学院大学附属高等学校出身)
森本三谷地区の地域調査を行い、現地の方に直接お話を聞くことで、森本三谷地区の課題について、自分達がホームページなどで調べるだけではわからない詳しい情報も聞くことができました。また、森本地区の振興を図る策を考えるうえでとても良い機会になりました。具体的には、地域振興のためにあるイベントを開催しようとしたときに、直ぐに自分達の意思だけで推し進めることはできないということがわかりました。そのようなイベントは様々な方々の協力を得て成り立つものであり、それぞれの考えがあるため、それらも尊重しながら進めて行かなければならないということが分かりました。この地域調査でわかったことをふまえて、より良い策を考えていきたいです。