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【経済学部/地域企業論】北陸地域の運送業の経営の実際について講演いただきました

2026.02.02

12/24(水)

経済学部の講義科目「地域企業論」では、講師として、長尺・重量物輸送を取り扱う野々市運輸機工株式会社の吉田章社長をお招きし、北陸地域の運送業の経営の実際のお話を伺いました。
(文:担当教員 中尾 公一)

学生のコメント

授業補助学生(SA) 経済学部経済学科 4年次 H・Yさん(石川県 星稜高等学校出身)
野々市運輸機工株式会社は、「私たちは、最善のサービスを提供することで、お客様に感動を運びます。私たちは、常に和と感謝の心を持ち成長し続けます。私たちは、安全に対して積極的に行動をし、地域社会に安心を提供します。」という経営理念のもと、地域に根ざした事業を展開しています。講義では、経営理念を大切にする姿勢に加え、中継輸送やメタル便など、大手運送会社が担わない業務に取り組むことで差別化を図っている点について、具体的にお話していただきました。
講義後の質疑応答では、運送業以外での企業との関わりや、いわゆる「2024年問題」による労働規制への対応、従業員の働き方や賃金への考え方、M&Aによる信頼関係の構築、今後の事業展開についてなど、多岐にわたる質問が寄せられました。いずれの質問に対しても、実体験に基づいた具体的な回答がなされ、受講生にとって実務を学ぶ有意義な時間となりました。
貴重なお時間を割いて講義を行っていただいた吉田章社長に深く感謝申し上げます。

経済学部地域システム学科 2年次 R・Iさん(石川県 金沢龍谷高等学校出身)
物流の2024年問題への対応として中継輸送を導入し、長距離ドライバーの残業時間を大幅に削減した事例からは、法制度や社会環境の変化に対して、現場に合った工夫を行う柔軟性が重要であると感じました。規制を単なる負担として捉えるのではなく、働き方の改善や企業価値の向上につなげている点が印象に残りました。
また、金融機関との取引やM&Aの話を通して、地域企業にとって「信用」が経営の基盤であることを学びました。業績の良し悪しだけでなく、経営者の姿勢や社員からの信頼が、企業の存続に大きく関わっているという考え方は、地域に根差した企業ならではの特徴であると感じました。今回の講義を通じて、地域企業は地域経済を支える存在であると同時に、そこで働く人々の働き方や生き方にも大きな影響を与えていることを実感しました。
経済学部経営学科 2年次 Y・Kさん(富山県 富山第一高等学校出身)
経営理念においては、「感動とは何か」を社内で議論し、他社にはできない価値提供を追求している点が印象的でした。中継輸送やメタル便といった取り組みは、一人では完結しない仕事であり、社員同士が助け合う文化が不可欠です。同社ではこの助け合いを「和」と捉え、組織の基盤としていました。
北陸地域ならではの課題として雪への対応が挙げられ、スタッドレスタイヤの装着はもちろん、高速道路の予防的通行止めを想定し、事前に複数の通行パターンを調査・検討しておくことで、安定した輸送を実現しているとのことです。このような地域特性を踏まえた判断力は、全国一律の対応では生まれない強みであり、本講義を通じて、運送業は単なる物流ではなく、人・地域・信頼によって支えられる産業であると理解できました。
地域企業が持続的に成長するためには、仕組みと人の両面からの経営が重要であると強く感じました。
経済学部経営学科 2年次 Y・Kさん(石川県 星稜高等学校出身)
物流は今の私たちの生活に密接に関わっているからこそなくてはならない職業である一方で、残業時間も長くなることは、実際私も物流関係のアルバイトをし、社員の方々が忙しく夜遅くまで残っているのを見ているからこそより強く納得しました。
仕事の役割を固定しすぎずジョブローテーションを行い、一人の社員が様々な仕事を行えるように休みを取りやすくするとともに、中継輸送を行うことで一人に負荷がかかりすぎないようしており、顧客目線でも、従業員目線でも、素敵だと思いました。