地域連携

【地域連携/ボランティア】ケロンの小さな村でボランティア活動を実施しました with 法政大学小田ゼミナール

2025.04.16

2/27(木)

法政大学小田ゼミナール(スポーツ健康学部スポーツ健康学科)の学生と金沢星稜大学の学生が共同で、”若者たちの復興支援”をテーマとして、ボランティア活動や自然体験、里山学習などを行いました。
能登の震災や豪雨被害への理解を深化させるとともに、ディスカッションなどを通じて学生間の交流も行われました。

石川県能登町にある「ケロンの小さな村」をフィールドに、里山環境の整備や維持を目的とした薪割りや杭作りなどを行い、自然体験を通じた里山学習が行われました。また、昼食にはケロンの小さな村で採れた食材を使用した特製ピザの調理体験を行い、能登の自然の恵みを感じることができました。

体験活動後は活動を通じて得られた経験から、今後の能登復興や支援にはどういった関わり方が必要となるのかを学生間でディスカッションし、まとめられたものを発表しました。
ケロンの小さな村を出発後は珠洲市にある見附島周辺を散策し、震災後1年経った現在でも震災の影響が強く残っていることを感じさせられました。

また、北陸中日新聞七尾支局を訪問し、動画や新聞記事を参照しつつ、震災直後の被災状況について前口支局長よりご講演いただきました。
この講演では、普段の報道からはなかなか感じ取ることのできない地震による深刻な被害の影響を、前口支局長ご自身の体験も踏まえながら聞くことができました。

今回の活動を通じ、両大学の学生間の交流が持てたことは大変大切なことではありますが、まさに復興の過程にある能登地方を訪れてその現状を知り、そして体験したことによって得られた経験や知識は今後の復興支援を考えていく上での貴重な活動となりました。

学生のコメント

人間科学部こども学科 3年次 H・Mさん(石川県 小松明峰高等学校出身)
今回の活動では、法政大学の学生が遠方から復興支援に協力しようと能登まで足を運んできてくれました。
「ケロンの小さな村」の山道修復ボランティア活動などを行う企画に合同で参加し、現地の方々の「能登を復興させたい」という強い思いに触れ、ますます石川県民として能登の復興を願い、自分に何ができるかを日々考えようという気持ちが強くなりました。また、現地の方から「ケロンの小さな村は、薪割り体験などの自然学習ができる自然豊かな場所なので、これからも他県や他の地域からたくさんの人にボランティアや観光に来てほしい」という言葉を聞き、この村は貴重な学びの場であることを感じました。
この経験を通して、将来石川県の教員を目指す身として、子どもたちに「自分の住む地域を大切にすること」「誰かのために行動することの大切さ」を伝えていきたいと思いました。自分が暮らす地域について知り、誇りを持ち、守り続けていくことの大切さを子どもたちに伝えたいです。
また、復興支援の現場で多くの人が協力し合う姿を見て「自分にできることを考え、行動すること」の大切さも実感しました。助け合いの気持ちは特別な時だけでなく、日常の中にも活かせることです。小さなことでも誰かの役に立てることがあると知ることで、子どもたちには「自分の行動には意味がある」と感じてもらいたいです。
今回の経験を能登の子どもたちだけでなく、石川県全体の子どもたちにも伝えていきたいです。「地域を思う気持ち」や「助け合いの大切さ」は、どこに住んでいても学ぶべきことだと思います。私自身がその姿勢を持ち続け、未来の教え子たちに伝えていくことが、教員を目指す者としての使命だと思いました。
人文学部国際文化学科 2年次 S・Nさん(石川県 星稜等学校出身)
ケロンの小さな村では、法政大学の学生の方々と協力して、里山環境の整備や維持活動のために薪割りなどをしました。さらに、ディスカッションの時間では、能登の未来をテーマとして私たちが今後の復興の過程でできることを共に考えました。
ディスカッションやそれぞれの発表を聞いていて、能登の明るい未来のためには若者が持つ発信力や行動力、実践力を活かすことが必要だと感じました。 この学びは、実際に能登へ行ったことで得られたものです。ボランティアに参加して終わりではなく、これから身の回りの人に能登で得た経験を共有しながら、復興についてより深く考えていこうと思いました。
経済学部経営学科 4年次 K・Eさん(石川県 金沢伏見高等学校出身)
私は震災以降初めて能登に行きました。行く前は、少しでも役に立ち能登を応援したいという気持ちと、また地震が起こったらどうしようという不安が同じくらいありました。ですが、実際に能登で今も生活されている方々は、私が思っているよりもずっと前向きな方ばかりでした。
ケロンの小さな村では、薪割りやピザ作り体験、今後の能登をさらに盛り上げるための方法を法政大学の方々と共に考えました。
ケロンの小さな村での活動を終えた後は、北陸中日新聞社七尾支局に行き、実際の新聞や画像、映像などから、震災直後の被害の重大さと今後私たちがどのように生活すべきかを考えさせられる大変貴重な時間となりました。
地震などの自然災害は私たちの手で防ぐことはできませんが、復興の過程では私たちのような小さな行動であっても、それが積み重なればその後の復興過程に影響を与えられるかもしれないことを学びました。私たちの未来のために今出来ることをしっかりと認識し、1つずつ行動していきたいと思います。