地域連携

【地域連携/ボランティア】能登の小学生との協同学習事業

2025.07.01

人間科学部こども学科、直江ゼミナールでは、2024年度、能登の小学生と地域の魅力を探す協同学習を行いました。一緒に活動したのは、能登町立鵜川小学校6年生の児童10名と直江ゼミナール3~4年次の有志4名です。
小学生と一緒に能登町鵜川地区の魅力について考え、能登町鵜川に昔から伝わるにわか祭りについて調べ、最終的には、にわか祭りの影絵を一緒に作りました。この事業は「大学生と小学生の協同による地域の魅力再発見事業」として、石川県農林水産部里山振興室が中心となって企画されたプロジェクトです。

プロジェクトの目的は「(能登の)地域内の小学生と地域外の大学生が一緒に学ぶことで、地域の魅力の再認識に繋げたい。震災の被害を受けながらも復興に向けて取り組む担い手の取り組みを記録し、能登への応援を呼びかけるためのコンテンツとして県内外のイベント等の場で活用したい。」というもので、直江ゼミナールの小学校教員、民間企業就職、公務員を目指す学生が参加しました。
リーダーは公務員を目指す学生で、主体的に地域や県庁職員と連絡を取り、積極的に事業に参加していました。

メンバーは夏休み期間を利用し、事前に鵜川町について調査を行い、地域の区長さんなどと鵜川地区についてお話を伺いました。
鵜川小学校の児童とは事前にZoomで交流を行いました。小学生と大学生の交流はいつもあっという間で、最後にはとても素敵な映像ができました。3月に行われた上映会には、この事業に協力してくださった鵜川地区の大人の皆さんのほか、地域の方が多く集まってくださいました。最終的に出来上がった映像はとても素敵なものでした。
(文:担当教員 直江 学美 )

学生のコメント

人間科学部こども学科 3年次 S・Mさん(石川県 羽咋高等学校出身)
このプロジェクトに参加して、最も印象に残ったのは、鵜川小学校の6年生たちの元気な姿勢と、みんなが主体的に取り組み、自分たちの力で次々とアイデアを出し合っていく様子です。能登半島地震で甚大な被害を受け、当たり前の安心安全な日常が変わり、子どもたちも多くの悲しみを受けたと思います。しかし、その悲しみに負けず、明るく前向きに今を生きているみんなを見て、本当に強い子どもたちだなと感じました。改めて、子どもは宝物だと実感しました。
にわか祭りを調べていく中で、能登町に住む方々ともたくさん関わらせていただきました。初めて会ったにも関わらず、丁寧に教えてくださり、能登の方々の温かさや優しさに触れることができました。

人間科学部こども学科 3年次 R・Yさん(石川県 小松大谷高等学校出身)
活動の中では、小学生と一緒に「にわか祭り」にはどんなものが必要か、どんな人たちが関わっているのかを考え、もっと深く知るために、実際にお祭りに関わっている地域の方々にインタビューをしました。お話を通して、地域の方々の地元への強い愛情や、「この伝統を次の世代へつなげたい」という熱い思いが伝わってきて、私たち自身も多くのことに気づかされました。
また、インタビューのアポイントを取ることなど、準備を進める中では苦労もありましたが、学校と地域をつなぐ「橋渡し」のような役割を担うことができ、やりがいを感じました。今回の活動を通して、これまで知らなかった能登町の魅力にたくさん出会い、「もっと多くの人にこの素晴らしさを伝えていきたい」と心から思うようになりました。