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【経済学部/観光事業論】宿泊業における顧客満足度と生産性の向上について講演いただきました

2025.07.23

7/10(木)

経済学部の科目「観光事業論」では、山中温泉(石川県加賀市)の旅館「お花見久兵衛」の吉本龍平 代表取締役をお招きし、顧客満足度と生産性の向上とこれからの観光産業の魅力・可能性について伺いました。
具体的には、昭和・平成・令和の旅館業のビジネスモデルの特徴や課題、新型コロナウイルス感染症流行後から現在までに実施した自社のアップデート(新たな取り組み)についてお話いただきました。
受講した学生からは、「ベジタリアンやヴィーガン、ムスリムの旅行者の食事対応」や「宿泊客の食べ残し(フードロス)に対する取り組み」等についても質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。
(文:担当教員 石川 美澄)

学生のコメント

経済学部経済学科 3年次 T・Sさん(富山県 入善高等学校出身)
旅館業の変化と取り組みについてお話を伺い、大変印象に残る話ばかりでした。かつては団体客を中心に「宴会・慰安旅行」が主流だった旅館が、時代と共に個人客へ、そして令和ではさらにターゲットごとに異なるニーズに応えるサービスへと進化している点が興味深かったです。特にコロナ禍をきっかけに、思い切って団体客や旅行代理店を手放し、新たに「遊べる旅館」や「文化の入口」というコンセプトをテーマとした事は、時代の変化に柔軟に対応する姿勢と戦略的な決断を感じました。
また、「表のアップデート」や「裏のアップデート」といった考え方も、顧客満足と生産性向上の両立するためにとても参考になると感じました。変化に対応しながらも「方法を変えて本質は変えない」という考え方に、持続可能な観光事業の新たな視点と気づきを得ることが出来ました。