地域連携

【いしかわ共創インターンシップ/神﨑ゼミナール①】pocapoca諸江の湯を訪問取材しました

2025.09.24

pocapoca諸江の湯 ※2025年8月末外装工事中

7/31(木)

神﨑ゼミナールの神﨑教授とゼミ生代表(1名)が、金沢市諸江の『pocapoca諸江の湯』を訪れました。地域とその地域に根差した事業を行う企業が抱える課題を捉え、最善策をプレゼンするまでの全4回に渡る「いしかわ共創インターンシップ」のカリキュラムの中で、第1回となる今回の訪問の目的は、地域密着型の「銭湯」の現状を把握するためのヒアリングです。
現地では、『pocapoca諸江の湯』と『pocapoca御経塚の湯』の運営会社である『株式会社ユーアンドゆ』の代表、松永日出男さんと、専務を務める松永紗妃子さんから話を伺うことができました。

代表の松永日出男さん

昭和57年(1982年)の創業以降、社会の流行や制度などの様々な変化に向き合い、柔軟な対応を続けてきた『株式会社ユーアンドゆ』は近年、「新規顧客の獲得」を課題とし、様々な取り組みを行っています。共同浴場文化に親しみを持つ常連客は年齢を重ね、今や来場者の6、7割を高齢者が占めており、シャワー文化の中で育った若い世代への魅力発信、来場促進が急がれているとのこと。特に『pocapoca御経塚の湯』は、近隣のフィットネスクラブが大浴場を常設したことで、より大きな影響を受けているのだそうです。

「pocapoca御経塚の湯」は、大型店舗が立ち並ぶ激戦区に

オリジナルアイスの製造販売や待合フロアのカフェ化など独自の魅力づくり(ブランディング)はもちろん、大学や企業とタッグを組んでエネルギー問題にも挑んでいる『株式会社ユーアンドゆ』には、「古き良き」に留まらない「未来志向」があります。長く『石川県公衆浴場業生活衛生同業組合』の代表理事として銭湯業界の発展に尽力した松永日出夫さんの思いを受け、組合理事を務めている紗妃子さんは、多くの同世代にバトンが渡った業界全体の盛り上げにも思いを寄せているそうで、神﨑ゼミナールがこれから討議する改善策について、「インパクトのある発想を」を求めました。

第2回は、ゼミ生6名で実際に『御経塚の湯』を訪れ、より詳しく取材する予定です。

学生のコメント

経済学部経営学科 3年次 T・Rさん(石川県 金沢商業高等学校出身)
松永さんのお話を聞く中で、自社の経営だけでなく、温泉業界や銭湯業界、そして地域も含めた社会全体をよくしたいという思いが立体的に伝わりました。「僕たちが盛り上げるぞ!」という強い思いを持って今日を迎えましたが、既に想像の倍の倍ぐらい、様々な取り組みを続けていることが分かりました。
「ついていけるのかな」という不安はありますが、「もっと良い提案をしないと」という前向きな思いを持って、第2回に向けた準備を進めたいと思います。