
地域連携
【ちいプロ/ITCSP】広坂・21世紀美術館周辺地域における伝統工芸品の展示の視察及びフィールドワークを実施
2025.09.10
7/11(金)~13(日)
星稜ジャンプ地域活動プロジェクト活動団体「ITCSP(ISHIKAWA Traditional Crafts Spread Project)」は、いしかわ生活工芸ミュージアムや金沢クラフト広坂の展示施設を中心とした観光地における伝統工芸品の展示・販売方法の視察及びフィールドワークを実施しました。また7/12(土)・13(日)の2日間においては、いしかわ生活工芸ミュージアムにて加賀友禅の伝統工芸士である武部徹さん、高田克也さんの実演を拝見させていただき、お二人へのインタビューも行いました。
金沢クラフト広坂では加賀毛針や加賀水引など金沢の伝統工芸品を取り扱っており、県内でも多くの観光客が集まる場所に位置する伝統工芸品の販売店として、どのような工夫がこなされているのかを伺いました。
武部さんはご自宅兼工房が損壊し、断水による生活・仕事が困難となり、「生きていくためには拠点を変えなければならない」という考えも頭を過ったそうです。
高田さんからは後継者不足や海外進出の困難さが語られ、業界全体の経営的な厳しさが浮き彫りとなることを危惧されていました。展示面では作品名と値札を提示し、技術価値の可視化に努め、ブランド力保持に努められているそうです。
「工藝の道-石川で学ぶアジアの作家たち」展では、外国人作家による石川県での活動及び作品が紹介され、今後の後継者育成において外国人工芸士の存在が鍵となるといった紹介がされていました。
高田さんからは後継者不足や海外進出の困難さが語られ、業界全体の経営的な厳しさが浮き彫りとなることを危惧されていました。展示面では作品名と値札を提示し、技術価値の可視化に努め、ブランド力保持に努められているそうです。
「工藝の道-石川で学ぶアジアの作家たち」展では、外国人作家による石川県での活動及び作品が紹介され、今後の後継者育成において外国人工芸士の存在が鍵となるといった紹介がされていました。
学生のコメント
経済学部地域システム学科 2年次 N・Aさん(石川県 星稜高等学校出身)
今回の活動を通し、伝統工芸士のお二方からのお話を直接お聞きすることができ、新たに事業者及び職人から見た若い世代の購入者、業界全体が抱えている問題、そして地震による被害の3つの点について知り、私たち自身も考えさせられました。
ニーズの変化や購入者の減少及び売り上げの減少による経営難から後継者・弟子をとることができず、各産業の担い手が減少しているという悪循環に陥っていることが分かり、迅速な購入者の増加、売上の向上を図ることが求められていると感じました。
また、展示・販売に関しては、安価であっても1万円前後と気軽な購入を渋るような値段であること、デザインや用途から観光客向けに制作されたのだと伺える商品が多く、持続的な購入者の維持と売上を目指すためには地域住民や学生等による地域内での消費を目指す必要があると感じました。
今回の活動を通し、伝統工芸士のお二方からのお話を直接お聞きすることができ、新たに事業者及び職人から見た若い世代の購入者、業界全体が抱えている問題、そして地震による被害の3つの点について知り、私たち自身も考えさせられました。
ニーズの変化や購入者の減少及び売り上げの減少による経営難から後継者・弟子をとることができず、各産業の担い手が減少しているという悪循環に陥っていることが分かり、迅速な購入者の増加、売上の向上を図ることが求められていると感じました。
また、展示・販売に関しては、安価であっても1万円前後と気軽な購入を渋るような値段であること、デザインや用途から観光客向けに制作されたのだと伺える商品が多く、持続的な購入者の維持と売上を目指すためには地域住民や学生等による地域内での消費を目指す必要があると感じました。