地域連携

【ちいプロ/ITCSP】県市各団体と意見交換会を実施

2025.09.11

7/28(月)・29(火)

星稜ジャンプ地域活動プロジェクト活動団体「ITCSP(ISHIKAWA Traditional Crafts Spread Project)」は、石川県の伝統工芸品の美しさや技術の素晴らしさを伝え、実際に触れたり体験できる企画を通して、若い世代にも伝統工芸品をもっと身近に感じてもらえる機会をつくるべく活動しています。
今回は、石川県庁伝統産業振興室、石川県伝統産業青年会議の方々と今後の活動に向けた話し合いを行い、能登地方の事業者の方々の現状について詳しくお話を伺いました。
また、7/29(火)には金沢市役所クラフト政策推進課と本団体と今後の関わりについて話し合いを行いました。

話し合いでは企業としての視点や資金関係といった現実的な目線で色々なお話やご指摘などをいただきました。
また、何かプロジェクトなどをするにあたり必要になってくる考え方も教えていただき、金沢の伝統工芸品の現状や可能性について話し合い、その中で「職人」と「作家」の違いや金沢の文化の売り出し方など様々なことをレクチャーいただきました。

学生のコメント

経済学部地域システム学科 1年次 K・Yさん(新潟県 佐渡高等学校出身)
今回、県庁の方との二度目の話し合いを行い、前回以上に踏み込んだ話をすることができたので非常に有意義な話し合いだったと感じました。
県の方の提案の下、具体的な企画の枠組みを考えることができたので、職人の方と連携をしつつ今後より詳しいところまで整理していきたいと思います。

経済学部地域システム学科 2年次 N・Mさん(石川県 鶴来高等学校出身)
打ち合わせでは、金沢の伝統工芸の現状と可能性について意見交流を行いました。今回学んだこととして、特に印象的なことは「職人」が依頼に応じて作るのに対して、「作家」は自分の名前を前面に出して作品を制作・発信しているという違いです。これは、単なるものづくりではなく、「自分」というブランドを築くという姿勢であることを再認識しました。
また、KOGEIフェスタや金沢クラフトビジネス創造機構など、実際に活動を展開できる場や支援体制があることを知り、「金沢市にしかないモノ」「自分にしか作れないモノ」を大切にし、スター性のある作家を育てていくという方向性を重視していることが分かりました。流行や話題性に頼り過ぎるのではなく、個性と技術が融合した作品や人を生み出すことが、持続可能な文化継承につながるのだと感じました。
今後、私たち自身も工芸の作り手と使い手の架け橋である「繋ぎ手」として、伝統工芸の魅力を若い世代に伝える方法を模索していきたいと強く思いました。