
地域連携
【いしかわ共創インターンシップ/神﨑ゼミナール②】『pocapoca御経塚の湯』を訪問取材しました
2025.09.25
8/27(水)
神﨑ゼミナールの神﨑教授とゼミ生6名が、野々市市御経塚の銭湯『pocapoca御経塚の湯』を訪問しました。地域の企業が抱える課題の解決を通して地方創生の在り方を学ぶ「いしかわ共創インターンシップ」での全4回の取り組みの2回目となったこの日は、第1回となる『pocapoca諸江の湯』での取材結果を共有したゼミ生による追加取材が行われました。
施設のエントランスでは、『pocapoca諸江の湯』と『pocapoca御経塚の湯』の運営会社である『株式会社ユーアンドゆ』の代表を務める松永日出男さんが出迎えてくださり、経営者の立場として自社の施設環境について、『石川県公衆浴場業生活衛生同業組合』の元代表理事としては業界でシェアする料金設定など、基本的な仕組みについて教えてくださりました。
待合室(空間)の様子
『pocapoca御経塚の湯』の経営は、前回(第1回)の現状説明に同席した松永紗妃子専務が担っています。その際の説明通り、待合室は木のカウンターテーブルをしつらえた落ち着いたカフェエリアへとリニューアルされていました。
稼働していない専用機器をオブジェとして配置するなどの工夫で、レトロモダンかつ個性的な空間が広がっており、学生にとっては興味の尽きない時間となった様子です。
稼働していない専用機器をオブジェとして配置するなどの工夫で、レトロモダンかつ個性的な空間が広がっており、学生にとっては興味の尽きない時間となった様子です。
浴場(脱居場)の様子
施設見学の後は、オリジナルアイスの製造拠点でもある2階フロアへ移動。事務所内では、松永さんが「伝えていおきたい」とする話をじっくり聞く時間と学生たちから松永さんに質問する時間が設けられました。
松永さんからは、国内の銭湯の創業者を数多く送り出してきたという石川県で、松永一家が真っ先にスーパー銭湯を開業することで共同浴場の魅力向上と発信に努めてきたこと、銭湯が象徴となるような小さな商店街が淘汰され、顔見知り同士が触れ合う習慣が失われる時代への危機感を胸に、行政への働きかけを継続してきたこと、店舗の大型化や人口の都市集中に頼らずとも豊かに暮らせている海外の町を見てきたことなど、自身の体験を元とした地方創生への思いが語られました。その熱い話は、現在取り組むエネルギー問題への貢献など、地球規模で大きく、深いものへと展開しました。
学生からの質問では、松永さんのお話の中で感じた素朴な疑問や現在の施策についての深掘り、今後PRを行う上でのポイントや現時点で提案を考えている企画についての確認など、積極的な対話が行われました。解散直前には松永さんの案内による地元の廃材を燃料として活用するボイラー室の見学も行われ、第2回のカリキュラムは無事、終了しました。
第3回は、今回の参加学生それぞれが考えた改善策をもとにゼミ内で討議する予定です。
第3回は、今回の参加学生それぞれが考えた改善策をもとにゼミ内で討議する予定です。
学生のコメント
経済学部経営学科 3年次 T・Rさん(石川県 金沢商業高等学校出身)
第1回以上に、インターネット上の情報からは得られない、松永さんの情熱が籠ったお話をたくさん聞くことができました。その場でふと浮かんだ疑問もあり、適宜質問させていただくことで得られた収穫もたくさんありました。社会や地域をよくしたいという思いを持っての活動していることがゼミ仲間にもダイレクトに伝わり、一人ひとりのやる気もアップしたと思います。
第1回以上に、インターネット上の情報からは得られない、松永さんの情熱が籠ったお話をたくさん聞くことができました。その場でふと浮かんだ疑問もあり、適宜質問させていただくことで得られた収穫もたくさんありました。社会や地域をよくしたいという思いを持っての活動していることがゼミ仲間にもダイレクトに伝わり、一人ひとりのやる気もアップしたと思います。
経済学部経営学科 3年次 T・Kさん(富山県 石動高等学校出身)
もともとあまり銭湯に行く習慣がなかった私は「銭湯=大きなお風呂がある」というイメージが強かったのですが『pocapoca御経塚の湯』は違っていました。
オリジナルのアイスクリームやグッズも置いてあり、このような「+α」を目当てに通うのも楽しいのかなと感じました。松永さんたちにとって私たちは孫、子ども世代にあたるという話もありましたので、次回は若い世代ならではの発想を生かした提案が出せるよう、ゼミで議論していきたいです。
もともとあまり銭湯に行く習慣がなかった私は「銭湯=大きなお風呂がある」というイメージが強かったのですが『pocapoca御経塚の湯』は違っていました。
オリジナルのアイスクリームやグッズも置いてあり、このような「+α」を目当てに通うのも楽しいのかなと感じました。松永さんたちにとって私たちは孫、子ども世代にあたるという話もありましたので、次回は若い世代ならではの発想を生かした提案が出せるよう、ゼミで議論していきたいです。
現在は稼働していないドライヤー
経済学部経営学科 3年次 U・Tさん(福井県 丹生高等学校出身)
「お風呂業界を盛り上げる」という点に特化していくイメージを持っていましたが、実際にお話を伺う中で、町や商店街も絡めて盛り上げていきたいという主旨がはっきり見えてきて、より広い視野で取り組まないといけないなと感じました。また、私たちの世代は自宅以外のお風呂を利用すること自体に抵抗がある人もいると思うので、その点も踏まえての提案を全員で考えていきたいと思います。
「お風呂業界を盛り上げる」という点に特化していくイメージを持っていましたが、実際にお話を伺う中で、町や商店街も絡めて盛り上げていきたいという主旨がはっきり見えてきて、より広い視野で取り組まないといけないなと感じました。また、私たちの世代は自宅以外のお風呂を利用すること自体に抵抗がある人もいると思うので、その点も踏まえての提案を全員で考えていきたいと思います。